工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

現代彫刻小品展 慌ただしい3日目 

2016/07/18
Mon. 23:10

このところ、キーボードをプチプチ叩くより、墨をスリスリ摺っている事のほうが多くなっている。
葬儀に必要な諸々の書物を済ませてやっとひと心地ついた。

通夜の席では、ご親族の皆さんが大きな声で修証義を一緒に読んでくれた。きっと、可愛い野球少年たちがいたから、彼らの元気に大人たちが釣られたのかもしれない。孫かひ孫かわからないが、行年93歳のおばあちゃんは、きっと子供達にとっては人気者だったのだろう。その子供達は、荼毘の時も最後のお別れでお棺の覗き窓から安らかな寝顔をしばらく覗き込んでいた。

万善寺では、この2ヶ月のうちに二つの葬儀があった。
近年に無く珍しいことだが、その二つの葬儀は私にとって思い出に残る数少ないとても良い葬儀になった気がする。寂滅のお二人とも長寿の末の大往生であったからなのか、地域の皆さんの手厚いご厚情がヒシヒシと伝わってきた。
最近は、残された親族のけち臭い経費削減のせいで、やたらと俗に言う家族葬なるものが増えた。死んでいく者にとっては、長年親交を深めた地域の皆さんやたくさんの友人知人に賑やかに見送られて逝くことこそ、自分の人生を懸命に生きた証であるといってもいい。せめて、そういう最後の晴れ舞台を用意してあげることも残された者の孝行になるし、それがまた喜びになって思い出にもなるはずだ。そういうことは、必ず次の代にも引き継がれていって、先祖代々の絶えない継承になる・・・と、私は思っているが・・・

せっかく三連休にスタートした現代彫刻小品展のことも気になるし、お昼前のギリギリまで美術館の会場にいた。受付は、浜田に新築した私の若い知人。彼とは、この浜田での展覧会の時に会うくらいで、いつもは疎遠のまま過ぎている。それでも長い知り合いだから、会えば会ったで特に疎遠のブランクを感じることもなく会話が進む。もっとも、気がつけば私が一方的に彼に向かって喋っていることがほとんどで、それでも見た目は嫌がる風もなく私の話題に付き合ってくれている。お昼あたりには彼の奥さんが子供を連れて会場へ来てくれるような事を言っていたが、残念ながら葬儀の用事もあって会うことが出来なかった。

気づかないまま国道の何処かでワイフとすれ違って会場受付を交代した後、そのまま万善寺へ急いだ。我ながらこういう面倒なことをよくやっていると思う。
寺の隣のお宅は、ついにご高齢のご夫婦が二人してどこかの施設に入所されたようだ。しばらく前から人の気配が消えた。息子さんは私より幾つか上で娘さんは私と同級生。それぞれに横浜や神戸へ自分の家を持って自分の家族と暮らしている。もう、隣の家へ帰省することも無いだろう。私も母親に対しては随分と冷たい仕打ちをしていると思うが、それでもなんとかして少しでも長く寺の庫裡に暮らさせてあげようと思うから、こうして頻繁に二重生活を続けている。
正直なところ、彫刻仲間との付き合いや自分の家族や石見銀山の地域との付き合いの方がズッと濃い気がする。
いつの間にか親子の関係が随分と希薄になっている。結局そんなものなんだろうかなぁ〜〜〜

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