工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

筋金入り 

2016/08/09
Tue. 20:31

お盆の棚経をやりくりして、現代彫刻小品展のことと、とみやまの彫刻イベントのことと、それにおかみさんの通院のことで毎日のスケジュールを調整している。
それで、本日は終日おかみさんの通院に付き合った。
合間を縫ってメールをアチコチへ送信し、LINEで家族と会話し、今は寺のロフトでひとやすみしている。

それにしてもおかみさん(ボクのママ)は、この1年の間にどんどん変な具合に曲がってしまって手がつけられないし、口も出せなくなってきた。
今日も、この春から主治医になってくれているお姉さんドクターと診察中に何度となく視線を絡め合わせながらおかみさんのエンドレス話を聞き続けたところだ。
どうせ見つめ合うのなら、病院の診察室より夕日の見えるホテルのラウンジあたりが良いなぁ〜などと妄想が脳みそを駆け巡った。

万善寺の玄関を出て庭の端にある掘っ建てのトイレはお檀家さんとか来客用に使っているが、何時もはソコが落ち着いてダレに気兼ねすることもなく用を足せるので、万善寺暮らしの私には数少ない憩いの場の一つになっていて、夜には近所で暮らすヤモリたちのお食事処にもなっている。
ボクと同い年の縁で、最近群ようこさんの本をよく読んでいるが、その中から1冊をその憩いの場へ持ち込んでチビチビと読み進めている。ちょうど今、更年期障害ネタを一同に集めたエッセイ集??のような一冊を読んでいて、ある時はワイフに当てはめたり、ある時は近所のダレソレに当てはめたりして、「ソーダソーダ!」と納得しながら読んでいるうちに、ふとボクのママの現状をダブらせた事があった。それで、少し気持ちの切り替えができて「なぁ〜んだ、ソレソレ!」で片付けるようにしようと決めたら、少しほど気楽になれた気がする。つまり、ボクのママの婆さんは「更年期障害」ならぬ「老年期障害というヤツだ!」と思うことにした。婆さんなりに筋の通った頑固さには太刀打ち出来ない。

島根を代表する!・・・というより、今では世界に名の知れた根付彫刻家になりつつある江津の田中さんが、今年の現代彫刻小品展は帽子に乗ったカエルを出品してくれた。
田中さんはよくカエルを造っている。私など、同じモチーフはせいぜい3つも造ればすぐに飽きてしまうが、田中さんはそのあたりが一味違ってひたすら延々とカエルを造り続けているところがすごいと思う。本物の筋金入りの根付彫刻家だ。
そういう立派な彼が、私のような胡散臭い彫刻家のくわだてた現代彫刻小品展なるものに賛同して出品してくれているだけでもありがたいことだ。
とにかく、吉田のような好き嫌いで彫刻を造っている連中(って、オレしかいないかも・・)には、彼のようなコツコツと丁寧な仕事を続けている姿は参考にもなるし、勉強にもなる。なんでもかんでも面倒臭いことを避けて通るような人間はやはりそれだけのものだ!ボクみたいにね♡
もっとも、ナニをもって彫刻とするか・・・さまざまな境界線をどのように越えるのか又は死守するのか、そのあたりの自分の落とし所を間違えないようにしないといけない。
認めるべきところは素直に許容しあうくらいの広く深い心を持つことが大事だと思う。

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