工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

女流彫刻家の日常 

2016/08/12
Fri. 21:52

吉田家で2泊した次の朝、7時過ぎに石見銀山を出発して飯南高原の棚経をスタートさせた。
調子が悪い足が7月が終わろうとする頃になって一旦快方へ向かったものの、棚経が始まってから数日の間に少しずつ悪化し始め、最近は腰から尾てい骨を経て膝の筋まで痛くなり始めた。無理はしないほうが良いと思うから、できるだけ楽に楽にしようとするのだが、なかなかうまくいかないまま今日もお昼すぎまでかかって15軒ばかり回った。内2軒は留守だったり施錠されたりしていた。来年からはもうその2軒は最初から棚経を外すことにして日程表へその旨を記帳しておいた。

この2日間はさすがに暑さが応えて、腹具合も思わしくなく、夏バテ気味の気がする。
改良衣の下に白衣を着て、足袋まで履いて坊主の正装をしたうえに、炎天下でエアコンも効かない結界君に乗り込んで移動しているわけだからそれだけで体調不良になるのも当たり前のことだ。それに、それぞれのお宅でお経が終わったらお茶の一杯もいただくし、インスタントコーヒーが出たり、糖分タップリの甘いアイスコーヒーが出たり、他にも色々な飲み物がコップに波々と注がれていたりすると、飲み残しも出来ないからそれを見ただけでクラリとしてしまう。毎日こういう状態が続いて健康でいられるはずがない。夏バテで夏痩せするどころか、朝も早くから暴飲暴食で夏太りする。
出されたものを美味しくいただくのも坊主の大事な仕事の一つになっているのだ!

昨夜は、作家歴の若い彫刻家や絵描きが吉田家に集合して焼き肉パーティーをした。
みんなが揃ったのは夜の7時を過ぎたくらいになった。それぞれに彫刻のスケッチやマケットなどを持ってきていたから、一つ一つ真面目に善後対策を話したりして、久しぶりに彫刻家の吉田になった。
自分ではそれほどたいしたことを言っているつもりもなかったが、若い作家の卵諸君はそれなりに真剣に聞いてくれていたふうに感じた。
最近は、ワイフと彫刻絡みの会話をすることも殆ど無くなってしまった。ワイフの方は、中学校の時間講師をしていて、子供達を相手に毎日のように何かしら美術のことや造形のことなどを喋っているのだろうから、何か適切なアドバイスでもしてくれるかと思っていたが、手料理のほうが忙しかったようで、我々の会話に合流することもなかった。

この近年、ワイフが小品を造る時は、私が寝てから後や、寺暮らしが続いて自宅に居ない時に食卓へ材料を広げてテレビを見ながら制作している。彼女くらいのベテラン彫刻家になると家事との両立をそつ無くこなして、手際が良い。せいぜい一週間もあれば小さな彫刻が二つ三つできている。
彼女が彫刻を出品する展覧会も年間を通すと、それなりの数になって、造る彫刻も年々増えて溜まってくる。「この彫刻、前の展覧会に出しちゃったかしら?」今回の現代彫刻小品展へ搬入の時も、直前になってそんなことを言い始めた。「2点でも3点でも良いわよ♡タイトルもいつもと一緒でいいからネ♡」などと、余裕をぶっこいていた。
彼女なりに毎日アレコレ忙しい中で制作していて、その時間を捻出しているわけだから、それはそれで頭がさがる。

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