工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

恨むべき日月なり 

2016/08/16
Tue. 21:07

西暦2016年、仏暦2582年の棚経もあと数軒を残すまでになって、ひとまず大きなひと山を終了した!結果、寺の事情か坊主の事情か施主家の事情か、そのあたりの境界が微妙なまま。約10軒が割愛の対象となりました・・・
悲喜交交何かと思うところもあるだろうが、坊主的な立場で総括すると、寺の収入は減るものの、坊主の体力は少し楽になり、おまけに個人の自由時間も若干増えた!・・ということで、とりあえず相殺という結論に達した次第であります。

そこで、万善寺の周辺事情によるお盆の最終日は、現代彫刻小品展次回開催地の奥出雲町へ出かけた。午前中は、幾つかの書類をまとめて必要部数印刷して・・という事務をして、目処が付いたのが昼前だったので、そのままいつものように昼飯抜きで奥出雲町へ出発した。相変わらずおかみさんの罵声を浴びながらの出発になってしまったが、これも加齢による病気の症状とスルーして結界くんを走らせた。
世間というか、巷というか、現状はとにかくおかみさんの生き続けている90年の世界とは全く違う世界で動いていて説明のしようもないし理解してもらえるものでもないから、母息子の無遠慮で硬直した現状をキープしつつ眼前の現実を具体に認識して過ぎるしか無い。見た目よりズゥ〜〜~ッとナイーブなクリスタルの心臓を持つ私としては、奥出雲町までの道中は、結構な試練だった!・・・と思っているが、実は7月以来何十日ぶりかの強烈なスコールで、川になってしまった国道の路面をヨタヨタと走る結界君のハンドル操作にビビっていた小心者だったというだけの事だったのかもしれない。

半日の殆どが行政担当との名刺交換になったが、それはそれなりに収穫もあった。町長秘書室まで案内してもらって、後日指定日時に短時間のアポを入れることも出来た。
奥出雲町は、統合する前の二つの役場をそれぞれ都合のいいように使い続けていて、その庁舎の距離は結界君で20分ほど離れたところにある。この20分ほどの時間ロスはそんなもんだと慣れるしか無い。それで、なんだかんだで半日のうちに軽く2往復してしまった。

宗門オリジナルの創作お経に「修証義(しゅしょうぎ)」がある。これのベースは道元さまの「正法眼蔵」にあるが、その一節に「〜〜徒(いたづ)らに百歳生けらんは恨むべき日月なり悲しむべき形骸なり〜〜」とある。自分も含めて人の命は尊いものだということを自覚して、自分を愛し自分を敬うという気持ちが大事なのだよ!と教えてくれている。変なエゴやプライドに固まってしまうと、なかなかその鎧を捨てることが出来なくなってしまう。ことの善悪なんて、所詮は立場が違えば解釈も違ってくるから、結局は自分の都合のいいように周辺の事情を操作しようとしてしまう。そういうところに無意味な反発や拒否まで加わってしまうと、もうあとはお互いの引っ込みがつかなくなって溝が深くなって摩擦も増してくる。
私が法事で読むお経の総時間数はせいぜい1時間半位のものだ。万善寺の営繕作務で草刈りを始めたら一度で軽く3時間近くになってもまだ終わらない。坊主の実働時間なんてたかがその程度のものだ。それでお布施の中身が多いだの少ないだの愚痴を垂れてるようじゃ誰も信用して信頼してくれないよ。
自分にといっては展覧会の告知に汗を流している方がズット正直でいられるな。

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