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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

おかみさんのシソ茶 

2010/09/19
Sun. 09:12

万善寺のおかみさんは、80歳を過ぎてもよく働きます。
畑におりるときは、まがった腰をもっと曲げて後ろ向きになって両手で身体を支えながらおりていきます。
つまり、地べたを這って畑仕事をしているわけです。

秋になって少しすごしやすくなると、畑に出る時間が増えて、昼まで寺の庫裡へ帰ってきません。
家の内のいるときは、なにやら持ち出しては、なにやらよくわからない用事を作ってごそごそと動き回りながら10時と3時のお茶の時間を待ちます。

家族(といっても老住職と私だけですが)がそろうと、解散するまでしゃべり続けます。内容は毎回ほぼ同じです。
おかみさんに言わせると、「老住職は耳が遠くなって何も聞こえていない」といっていますが、電話の機械を通したような聞き取りにくい会話が難しい程度で、結構聞こえているはずです。ようするに、せっせとしゃべり続けるおかみさんの話をほとんどスルーしているわけです。
私など、まだ耳がよく聞こえていますから、おかみさんが句読点なく、止めどなく話し始めると、会話が途切れる時を待つしかありませんが、延々と続くので結局ほとんど中座してしまいます。
いずれにしても、お昼や夕食やお茶の時間に同じ話を聞くことになるので、それらを数回繰り返すと会話の内容の全体を把握することになりますから、住職もおかみさんんも私もそう大きな問題はありません。

身体の自由がきかなくなってもよく動くおかみさんが、今年もオノレ生えのシソを畑のアチコチから収穫してきてシソ茶を作る作業を開始しました。
手が動いているうちはとても静かです。

これから、日干し乾燥を続けて、茶箱に入れて保管して、寺と吉田家の1年間をまかないます。
寺は、番茶とのブレンド茶として、檀家や訪問の皆さんにふるまいます。
吉田家は、家族で飲み続けます。
なぜか、おかみさんの作るシソ茶は香り高くて美味しく出来上がります。
おかみさんの汗と唾の混入が味を引き立てているのかもしれません。

IMG_9338.jpg

IMG_9340.jpgシソ葉を適当に切り刻んで、数日間天日乾燥を続けます

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この記事に対するコメント

No title

必ずまわる季節ぐらい安定感たっぷりなおかみさんですね。なにやらよくわからない用事を指摘するでもなく、特に欲しくないお茶を断る訳でもない鉄人の心情が少し分かるような気がします。

オーイ くぼぐっちゃん #- | URL | 2010/09/19 12:31 * edit *

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