工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

奥出雲のこと 

2016/08/31
Wed. 21:25

吉田オヤジは少々疲れ気味です。
まぁ、片道2時間の距離がけっこうこたえているだけだと思うんですけどね・・・

奥出雲は、島根県東部の山間部に広がる2つの町が集まって行政区が形成されている。
坊主的に言うと、圧倒的に地域全体へ禅宗が広まっていて、中でも曹洞宗が多い。
寺院の規模も、普通に万善寺の3倍位あって、立派な山門もあって、中には回廊がある寺もあって、それはそれはたいしたものだ。
往時の地域統治者の勢力がどれだけ大きかったかということを実感する。

商業的に言うと、はっきり言ってよくわからない・・・が、とにかく、蕎麦屋さんが多い。これまでにほとんどの蕎麦屋さんを回って、残すところあと2〜3軒までになった。
夏の間中、いろいろあって食が細ったが、ここにきて一気に胃袋が元のように大きく伸びてしまった。この、蕎麦屋さんについては、そのうち特別増刊号か何かでひとまとめにしてみようと思う。そのくらいそれなりにみなさんこだわっていらっしゃるということだ。
私としては、特に食通というわけでもないし、食道楽というわけでもないが、そばが好きだということだけは確かなことだ。自分の好みもあるが相対的に、奥出雲のそばは旨いと思う。
他にも、食事がらみのお店がそこそこあって、町に暮らすオヤジたちにとっては、適度に楽しく食べて飲めてなかなか住みやすくできているのではないかと、勝手に思っている。

産業は、やはり全国的に知名度のある仁多米につきるだろう。今の時期は、今年の新米が出まわる少し前で、1年で一番条件の悪い頃だが、それでもシャンと出処の知れている米はびっくりするほど旨い。それはやはり、中国山地から湧き出るミネラルたっぷりの水と、山から吹き下ろす冷気で冷やされた空気に地域全体が包まれる絶妙の環境によるものだろう。昼と夜の寒暖の差は高原の気候そのもので、そういう地域でひと夏を暮らすことの贅沢は何にも代えがたい気がする。飯南高原もなかなか絶品だと思うが、夏の気候はとても太刀打ち出来ない。こういうところで丹精込めて作られた米は不味いわけがない。

現状はそういう環境だが、昔々は砂鉄を使った精錬業が盛んであった。
今回、古い歴史も残るこの場所で現代彫刻小品展を開催している。
今まで、いろいろなところで同等の展覧会や個展をしたが、この奥出雲でのような会場の雰囲気は経験したことがない。
8割は奥出雲町内からの来場だが、新聞や口コミのおかげで広島や鳥取からも来てもらっている。それに、なんといっても、会場での滞在時間が圧倒的に長い。家族連れで1時間以上もかけて丁寧に見てもらったりもした。彫刻の小品60点でこれだけ丁寧に見てもらえると、恐縮してしまうと同時に、下手に彫刻の手抜きができないと痛感する。作家の力量が試されているようで、結構な緊張感だ。
ギャラリートークも熱心だったし、ワークショップも参加者は真剣に楽しんでいらっしゃったし、交流会もビックリするほど楽しく盛り上がった。
自分にとっては、久しぶりに新鮮な感動を頂いている。

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