工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

堪能!奥出雲 

2016/09/01
Thu. 16:22

経験上・・(といっても、大した実績があるわけでもないが、とにかく)今までいろいろな条件でいろいろな展覧会を経験してみると、だいたい本日のような木曜日と、それに週初めの火曜日はひとの動きが鈍る日といっていいと思う。
奥出雲も、だいたいそのような感じで時間が過ぎている。

それでも、他の地域と違うことが少しずつわかってきた。
お客様の会場の滞在時間がやたらにとにかく長い。
彫刻を一つ一つ、とても丁寧に鑑賞してくださる。
そういう光景を見ると、ただ漫然と受付をして椅子に座ってくつろいでいるわけにもいかなくなって、さり気なく声をかけてしまう。そうすると、それを待っていたようにとつとつと幾つかの質問が返って来る。「ミクストメディアってなんですか?」「テラコッタってなんですか?」「この彫刻なんで出来てるんですか?」「ポリエステルって、服の素材じゃないんですか?」「このかたち、何をあらわしてるんですか?」「このタイトルってどういう意味があるんですか?」などなど・・・それらに答えていると、それだけで数十分がアッという間に過ぎてしまう。
何かしらそれなりに答えていると、それが次の話題になってその話題が次のネタにつながって止めどがなくなってしまう。
昼の数時間と夕方から夜にかけて営業する飲食店のご夫婦もそんな感じで長逗留だった。とても熱心な感じだったので、お昼ごはんはその店を探して暖簾を潜った。
そば処の奥出雲町ではじめて塩ラーメンを食べた。
さりげなく上品で、使うネギも2種類がそれぞれの役割を果たしていて、なかなかのものだった。

明日から2日間は別の用事が入っていて奥出雲へ来ることができなくなった。だから蕎麦屋巡りもそろそろあとわずかとなった。
出雲横田駅前のあさひ亭の蕎麦は、少しゆで時間が長くて蕎麦のコシも緩くて、江戸前の二八そばに慣れているひとはアレッと思うかもしれないが、そういう緩めの蕎麦にさりげなくダシが絡まって優しい味わいになっている。
亀嵩駅の駅舎と一体になっている亀嵩蕎麦はシンプルでコシがあって噛みごたえのある蕎麦だった。時間帯にもよるだろうが、濃厚な蕎麦湯がしっかりと蕎麦に絡まって数滴のダシを絡めるだけで蕎麦の香りが引き立ってくる釜揚げ蕎麦は、はっきりいって旨い。
稲田神社の社務所がそのまま蕎麦屋さんになっているゆかり庵の蕎麦は、自家栽培で石臼自家製粉の十文字蕎麦が売りになっているこだわりの蕎麦。自分の記憶では鹿児島知覧町の蕎麦屋で食べた十文字蕎麦がそのまま忘れられないでいたが、ここにきて奥出雲の本格十文字蕎麦に出逢うことができてとても幸せだ。太めの麺も歯ごたえがあって旨い。それに、宮司さん命名の「神社エール」が濃厚で刺激があって旨いし、命名が抜群にオシャレだ。神社エールの向こうを張って、万善寺で何か営業できないかいろいろ考えたが私のとろけた脳みそでは限界を感じた。今のところ、せいぜい「寺ハウス」とか「カフェ寺巣」くらいしか思い浮かばない。
まぁ、そんな感じで木曜日の1日が淡々と過ぎたのであります。

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