工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

工場の一日 

2016/09/03
Sat. 06:25

保育実習中のキーポンを隣町の保育園まで送ってから工場へ向かった。
7月から8月にかけて工場で仕事をすることが出来なかったから久しぶりのことだ。

4〜5年前までは、1年のほとんどを毎日のように工場へ通っていた。
自分の周囲が多く激変したわけでもないのに、最近工場へ行くことが難しくなったのはどういう訳か探ってみると、やはり両親の介護が増えたからだと思う。
昨年は父であり師匠であった憲正さんが遷化した。
その後の1年間で、残された母でありおかみさんの介護が迷走している。
工場へ行く時間が激減したのも、単純に物理的な時間の捻出の問題というより、私の心の余裕の問題が解決しないまま慢性化してしまったといったほうがいい。
頭のなかでは、次々と新作が浮かんで完成しているのだが、それが具体的に実現しないまま、自分の中で過去の制作になって消えていく。

密かに温めている制作のことがあって、今年は絶対に現実に引き出してやろうと思っている。今までに何度もそういう機会があったのに、結局時間切れの消化不良で大幅な妥協をすることになってしまった。
現代彫刻小品展の会場受付をやりくりして、今まで2回ほど制作をすることが出来た。時間で云うと約12時間くらいにはなっただろうか?まだ半日程度のことだが、おおよそ全体の形が見えてきた。
あと12時間あれば楽に完成することがわかっているのに、なかなかそれが難しい。
今回も、〆切りのことを優先して、一番やりたかったかたちの工夫を諦めることにした。
次は徳島の野外彫刻があるから、その彫刻へ出来なかったことを引き継ぐことにした。

そういうことで貴重な工場の一日になったわけだが、展覧会の方は、ノリちゃんとワイフが受付を引き受けてくれた。それでなかったら、工場の仕事も出来なかったわけだ。
ワイフが、奥出雲からの帰りに出雲のスーパーでラムを買ってきてくれた。
久しぶりに家族3人で焼き肉夕食になった。
真っ黒に汚れた手や顔をシャワーで洗い落としてサッパリしてから、麦とホップを空けた。
身体はグッタリと疲れているはずなのに、気持ちに疲れがない。
ラムをむさぼり、セセリをつまみ、焼き野菜をぱくつき・・・気がつけば麦とホップが3缶空いていた。
テレビがどんな番組だったか、夕食後にナニをしたか、何時くらいに四畳半へ引き上げたか、今思い出そうとするのだが全く無理。
「あなたご注文の(生どら)買ってきたわよ。この間の店長のひと昨日は見なかったわ」
「珈琲味がいいな?」
「じゃぁ、半分頂戴♡!あとは冷蔵庫へ入れとくわよ」
そういう会話があったことは覚えていて、目覚めたら枕元に生どらの空き袋が落ちていた。

工場の脇にあるねむの木がまた一回り大きくなって枝を広げていた。
そういえば、今年はねむの木の花を見ることがなかった。

IMG_2162.jpg

[edit]

CM: 0
TB: 0

page top

この記事に対するコメント

page top

コメントの投稿

Secret

page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://tetujin29.blog31.fc2.com/tb.php/2444-a5a97501
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

page top

2017-07