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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

悶々の日曜日 

2016/09/11
Sun. 23:42

施主さんの気持ちはその場の微妙な雰囲気からそれとなく伝わってくるもので、知りたくもないその家の家庭状況が薄々見えてきたりして何かしら気まずい。
最近こういうことが頻繁になった気がするのは、私の感が敏感になったのか、坊主経験が鍛えられたのか、それとも世間事情がそういう方向に流れているのか、とにかく、そういう法事は気持ちが乗らないまま終始してしまう。
法事というのはだいたいが供養法要だから、塔婆の主のご先祖さまにはなんの落ち度も無いのに申し訳ないことだと、坊主的立場ではそう思っているものの、結局は、その家の家族身内の法事に対する見識や品位の問題だと云う気もする。
今年のお盆の真っ最中にもそういうなんとも味気ない法事を幾つか片付けたところだが、9月の入ってまたそういうたぐいの仏事に付き合う羽目になった。だいたい、こういうことはお布施の中身の問題などではない、もっと次元の違うところで悶々としてしまうのでありますよ。もらったお布施は手を付けたくもないし、そのまま舎利殿の施主家の先祖位牌に立てかけておいた。どうせ、これから先死ぬまで本人はお参りもしないだろう。
もっとも万善寺というか吉田家というか、そういう自分の身内の母と息子の関係もギクシャクしたままで推移しているから、他人のことでとやかく言えるわけでもないのだけどね。

まぁ、日曜日はそんなどんよりとした気持ちの晴れないまま飯南高原を半日ほどうろついていた。
石見銀山への銀山街道へ入ってから、無理に意識して彫刻の仕事に気持ちを切り替えた。
吉田家に帰宅して土間へ入ったら、何処からとも無くボクの好きなジャンクフードの匂いが漂ってきた。ワイフの車も駐車場にあるし、ひょっとして吉田家の匂いではないのかもしれないと思いつつ雪駄を脱いでリビングへ上がったら、テーブルにケンタッキーの包がデンと鎮座していた。
まさか、ワイフが午前中の落ち込んだ坊主姿を見ていたわけでもないだろうに、気の利いた粋なはからいに、思わず鼻水が出そうになった、が、実のところヨダレが湧き出ていたのかもしれない。
昼食代わりのケンタッキーをパクツキながら、昼間から麦とホップをプシュッと開けて、いつになく饒舌に日曜日の午前中の一連の毒を吐いたらスッキリしたが、ワイフは迷惑なことだっただろう。

それから、短時間二人仲良く昼寝をして二人仲良く工場へ移動した。
ワイフは、すでに徳島の野外彫刻をカタチにしつつある。
私は、いまだにハンモックのアームで苦戦している。
ひと晩寝ながら工法について再考をしてみたが、やはり今の形態がいちばんシンプルで理にかなっているように思える。ワイフに相談してみたら、「カッコイイじゃない。これで良いわよ。とにかく、もう一度取り付けてみようよ!」と励ましてくれたので、シブシブと前日の失敗を披露した。「やっぱり、良いじゃない。これで良いわよ。十分よこれで」いつになく、確信のあるワイフの言い回しに助けられて、ひとまず、結界君の屋根へ載せて搬入することにした。自分では今ひとつ納得できないでいるが、それはそれとして、少しばかり様子を見てみることにした。

IMG_2219.jpg

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