工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

ヒューズでツマヅイた 

2016/09/17
Sat. 00:42

いまのところ比較的順調に制作が進んでいるなと思っていた彫刻が、昼前になって大きく躓いてしまった。こういうことがあるから、スケジュールにある程度の余裕を持たせておかなければいけない・・・と反省しつつ、昼飯も抜きで大田市の街をヒューズ1本のためにうろついたが、徒労に終わった。
この約1時間の制作ロスが、オヤジの体力を見事に消耗させた。

日が短くなって夕方が早い。
「そういえば、昨年か一昨年は、この時期の空の月がやたらと綺麗だったな」
そんなことを思い出しながら空を見上げると、雲が一面に広がっている。今年は、今まで夜空を見上げる余裕もないまま仕事をしていた。
無駄になった1時間を取り返していたら、スッカリ暗くなった頃に一区切りがついた。このまま次の工程に進むかどうか、一瞬迷ったがやめた。どうせこれから2日間は無理をしなければいけないことがわかっているし、他にもやらなければいけないこともある。
工場を片付けて帰ったら、ちょうど自宅でワイフの帰宅とぶつかった。
彼女も、生活のために遅くまで働いてくれている。
私など、自分の彫刻制作で音を上げているわけだから、それだけで幸せなことだ。

アルバイト中のキーポンが、柿ピーやポテトチップスなどをテーブルいっぱいに広げてパクついていた。
「暇なのもつかれるんだよね。あぁ〜〜〜疲れた・・」
今日の吉田家は全員でバテ気味のようだ。
夕食が終わって、最近の事務場所になっているキーポンの部屋へ落ち着いたら、ドット疲れが出てそのままベットへ倒れ込んだ。
「お父さん、ピアノ始まったよ!」
いつの間にか寝てしまっていたら、わざわざキーポンが階段を上がって呼びに来てくれた。
今夜は、芸能人のピアノバトルの番組があるということで、久しぶりに二人でテレビでも見ようかと約束していた。
彼ら彼女らのピアノ演奏は、5回ミスすると失格になるという厳しいもの。その上、ミスが少なくて、またその上、演奏の上手さを問われて、それが得点につながる。あんなひとが、こんなひとが、とにかく意外なひとが、見事にピアノを引いている。私など、年中暇にして、その上で自分の首を自分で締めているようなものだから、誰がどう見ても甘ったるい生活をしているわけだ。毎日分刻み秒刻みで仕事をしているだろう芸能人の皆さんは、そういう中からピアノの練習時間を捻出しているだろうし、その結果に、たった5回のミスで退場というつらい現実がある。
フジコ・ヘミングは、タッチミスごときで楽曲の音楽性を左右されることはバカらしいことで、それよりむしろ大事なのは、その楽曲から自分の音楽性をどう引き出しどう演奏しどう感動させるかということだと確信して、演奏を続けているということらしい。
技術か感性か・・・「一つ一つの音に色をつけるように弾いている」
解釈判断の別れるところでもあろうが、私ごときでも彼女の名言の重さが伝わってくる。
切羽詰まった崖っぷちで自分を見失ってしまうとダメだね。

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