工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

台風通過 

2016/10/05
Wed. 23:29

台風が来る前に外の用事をできるだけ済ましてしまおうと決めて、石見銀山から東へ向けて移動した。
往きの道中は、風も無く日本海も静かで、台風が来る気配もないように感じた。
今年の富山はまったくいい写真が撮れないままなので、これが最後のチャンスになる。
とにかく、遠くから用事を済ませて、富山入はできるだけ影が長くなる時間帯にしようと調整した。

出雲市で用事を済ませている間に風が強くなった。
窓の外では防風林が大きく揺れ動いて、ビニールの袋が上空まで舞い上がって踊っている。
強風が停滞していた雲を一気に吹き飛ばして、出雲平野の上空に青空が広がった。
帰りの9号線を西に向けて走っていると、日本海の沖合まで小さな白波が広がっている。
内陸からの南風のせいで、海岸へ打ち付ける波は殆ど無い。
台風の影響は、太平洋側と日本海側でここまで大きく違っていて、内陸部では中国山地のお陰でもっと風被害が少ない。

一方、万善寺の場合はそういうわけにいかなくて厄介だ。
北に山を背負ったかたちで南側へ狭い境内が広がっているから、南風が正面から吹き付ける。
台風が中国山地の南を通るか日本海を通るかで、風の当たり具合が全く違ってくる。
風に煽られてフラフラと揺れながら走る結界君のハンドルを握りしめながら、万善寺の心配をした。
こういう時に寺から電話が入ったら何かあったということだ。
昭和の終わり頃に吹き付けた旋風のような強風は、万善寺の蔵のトタン屋根を東から西へ吹き飛ばして、上空で一回転して畑の横へ着地した。
瓦が屋根に乗っていたら吹き飛ばされることも無かったかもしれないが、貧乏寺は財力がない。
過去にそういう事例もあるので、現住職はドキドキものだ。

富山地内へ入ると、風に吹き飛ばされた色々なものが路上へ散乱している。
それでも、雨もふらないし青空も広がっているから、天が撮影のラストチャンスを与えてくださったようだ。
富山の幾つかのスポットの一つで、椎木の巨木がある鎮守の森と要害山を組み合わせてみようと思っていたので、その撮影現場へ急いだ。
こうなると、台風との競争のようなものだ。
雪駄から坊主仕様の長靴に履き替えて田んぼの畦道を走った。
絞りを変え、シャッタースピードを変え、感度を変え、そうやって50枚ほど写真を撮る間に、みるみる雲が広がって、一気に暗くなった。
さて、時間にして10分位のものだっただろうか?

帰宅してデータを確認したが気に入った写真は1枚もなかった。ドット1日の疲れが出た。

IMG_2351.jpg
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