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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

旅の空・・その3 

2016/10/15
Sat. 03:37

ワイフの車へ荷物を積み込んで東京を出発したのはお昼を少し回った頃だった。
これから半日と少しほど時間をかけて島根の石見銀山まで移動する。
ルートは、東名ー名神を走って京都から下道。
途中、倉吉でキーポンへ冬シーズン用のシュラフを届け、ついでに東京からのお土産を手渡す。
その時間から逆算して、名神高速へ入ってから幾つかのサービスエリヤで仮眠しながら西走したが、流石に夜の国道9号は信号の障害も少なくてずいぶん早く倉吉へ到着してしまった。
路上で2時間ほど仮眠して7時前にキーポンへ電話したが、まだ爆睡中で目が冷めない。それからしばらくして、やっと返事が返ってきた。
「こんな時間に早すぎるでしょ・・・」
まだ半分くらい寝ているふうのキーポンが、それでもニコニコしながら出迎えてくれた。
ほんの2・3分の立ち話で別れて、米子から境港へ向かった。
東京へ出発する前に、丹波篠山から黒豆の枝豆が届いていたから、そのお返しを目当てに境港で海のものを色々と調達した。兵庫県は、日本海と瀬戸内に挟まれているような県だが、篠山はだいたい真ん中あたりの山の中だから、お返しは海のものが良いだろうということだ。
それから、中海の北側を走って松江を通過して宍道湖の北側を走って印刷屋さんを目指した。富山町での彫刻イベントのポスターなどが刷り上がっている頃だ。
いつもの営業のお兄さんへ電話したら、オペレーターのお兄さんが出てきた。
「お兄さん」といっても、私から見てのことで、世間の目で見るとすでに立派なオヤジだけど、それでもそれなりにまだ十分に若い。島根県の印刷業界も都市部の安い印刷に仕事を持っていかれることも多いだろうから、経営もなかなか厳しいだろうに・・・私の、わがまま放題のめんどくさくてケチな印刷依頼を、嫌な顔もしないでもうずいぶん長い間引き受けてくれている。チラシはゼット折りをお願いしていて、それが若干手こずったようで、受取りまで少し待った。
久しぶりの石見銀山まであと少し・・・もう、出雲まで帰ったら先が見ているから気楽だが、自宅の駐車場までは気が抜けない。山陰道の高架橋工事の進み具合を横目で見ながら大田市に入る前の最後の峠を登った。
助手席でワイフが、ネコチャンズの心配をしはじめた。彼らにとっては、はじめての1週間近いお留守番になる。
玄関の鍵を開けて土間に入ったら、しばらく空気が動かないままの吉田家がなんとなくかび臭くなっていた。
ネコチャンズを呼んでも、コトリとも音がしない。いつも居そうなところを探し回ったら、キーポンが帰省した時に使っているベットの布団の上で寄り添って丸くなっていた。しばらくぶりに見る私に向かって、2匹とも大あくびを繰り返す。少し遅れて土間へ入ったワイフが声をかけたら、フギャフギャ甘え鳴きしながらすっ飛んでいった。あいつら、完全にオヤジを無視している。
オヤジの四畳半に広げてあったオヤジのシュラフの真ん中でクロが食べすぎた猫飯を吐いていた。もう水分も無くなってほぼ乾いていた。

IMG_3131.jpg

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