工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

携帯電話ストレスイライラ症候群 

2016/10/28
Fri. 05:55

久しぶりにラップトップを使っている。
島根県や吉田家をしばらく留守にしていたうえに、速度制限のかかったままのiPhoneしかデータ通信の手段がないままアチコチウロウロしていたら、そのうちそれも慣れてきて、特別こまめにメールやウエブニュースのチェックをしなくても平気になってきた。

思えば、上京して一人暮らしを始めたころなど、連絡の手段は街のアチコチに設置された公衆電話くらいのもので、はじめてアパートの自分の部屋に黒電話を引いたのは中野区南台へ引っ越してしばらくしてからのことだった。
あの頃は、だいたい電話が必要になるほどの仕事もしていないし、頻繁に電話をし合う程の親しい友人がいるわけでもないし、さしあたって特に急を要して必要に迫られていたわけでもなかったから、なんの不自由もなく電話無しで暮らしていた。
私の周辺諸氏の事情の成り行きで、大学へ通いながら高校の時間講師を引き受けることになって、校長先生との最初の面談のとき連絡先の電話番号を聞かれたことがきっかけで黒電話を引く羽目になってしまった。
その中野区南台のアパートは、一階が大家さん経営の酒屋さんで、店が空いている時は普通に10円玉何枚かで店の電話を使わせてもらっていたが、電話の取次まではなかなかしてもらえる環境でもなかった。「これこれこぉ〜で、電話がないといけないような状況になりまして・・・」と大家さんに相談したら、設置費用を自分で持つんだったら引き込み工事入れてもいいよと快諾を得た。
結構な額の投資になるし、そこまでしてどれだけその黒電話が活用されるんだろうと、まったく予測のつかないまま必要に迫られた電話設置だったが、さすがに目の前へ黒電話の現物が鎮座してマイデンワバンゴウなるものが出来ると、何かしら少し大人になって社会人になったような気になってウキウキしてしまう自分がいた。まずは勤務することになった学校の事務へ番号を伝えて、それが呼び水のように、一気にアチコチへマイデンワバンゴウが広まった。
どちらかというと、吉田の一人暮らしも若干便利になったようでもあったが、一方でそれまでの気楽な一人暮らしに若干の乱れが生じるようになった。留守中の着信音の苦情だ。「うちのほうじゃないんだけど、隣の・・ほら、中庭を挟んだ向かいのアパートがあるでしょ。その真向かいに住んでる人から電話うるさいって不動産屋通して苦情入ったのよ・・」
そんなこと言われても、自分が留守に鳴ってる電話の世話までは出来ないでしょう・・と思ったが、だからどうなるわけでもないし、苦肉の策で、出かける時は、押し入れの布団の中へ黒電話を突っ込んで当面を凌いだ。
古き良き時代のことだ。

最近、寺の一人暮らしが寂しくてしょうがない後期高齢者の母親から、私の都合など全く無視で、しょっちゅうiPhoneへ電話が入る。だいたいに出られないことのほうが多いから無視しておくとワイフの携帯へもかかるようになってきた。ここまでくると、便利とか不便とかの問題ではない。携帯電話ストレスイライラ症候群が、吉田家に蔓延してきた。病原はマイママである。

IMG_2401.jpg

[edit]

CM: 0
TB: 0

page top

この記事に対するコメント

page top

コメントの投稿

Secret

page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://tetujin29.blog31.fc2.com/tb.php/2491-189beff7
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

page top

2017-06