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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

柴栗 

2010/09/26
Sun. 08:07

いつどこでだれとだったか忘れてしまいましたが、柴栗の話が出て、それを聞いておぼえていたワイフが、
「三瓶のお店によったら丁度近所のおじさんが柴栗3袋持ってきたから一つ買ってみたの」

ということで、見てみるととても立派な柴栗で、どうも私が知っているものより粒が大きい。
栗もその木によって大小があるから、きっと大粒の実ができる木なのでしょう。
早速、チョット傷を付けてフライパンで5・6粒煎って食べましたが、独特の栗の香りが香ばしくて昔を思い出してしまいました。

栗は、トゲが割れて地面に落ちるとすぐにムシが入り込んでしまうと山のおじいさんから聞いたおぼえがあります。
そのおじいさんは若い時から山の仕事をしていて、息子があとを引き継ぐと比較的はやくから隠居して寺の用事や近所の手間を引き受けたりしながら過ごしつつ、季節ごとに何か用事を作ってはしょっちゅう山に入り込んでいるような人でした。
だから、山のことはとても良く知っていて、私も時々おじいさんについて山に入らせてもらいながら色々なことを教えてもらいました。

寺の裏山を尾根伝いに登っていくと、柴栗の木が何本かあって秋になると栗拾いが遊びの1つだったりしました。
遊びといっても結構本格的なもので、まず、栗の木の周辺の下草を刈り、すでに落ちている栗を取り除き、その上に古ゴザを敷き、竹竿で栗をたたき落とす。トゲは割れる方向を見定めて長靴を履いた両足で開き割る。中味をとった栗のトゲは次に落す栗と混乱しないように一ヶ所に固めてまた竹竿でたたき落とす。
これが、そのおじいさんから教わった栗拾いの方法でした。

そしてもう一つ、
「栗や柿は根こそぎ採っちゃいけんけぇーのぉー。上の方の実をちょんぼし残しとくんでぇー」

山の神様へのお供えと、山に住む動物の冬の蓄えにとっておくのだそうです。
少年の吉田にはもったいないくらいにしか思えなかった話しですが、この年になってみると何となくその意味がわかるような気がします。

尖閣諸島の方ではあちらこちらの国の方々が大騒ぎしていらっしゃるようですが、おじいさんのような太っ腹を見習ってほしいものです。

そのおじいさんも、とっくの昔に成仏して彼岸世界で暮らしていらっしゃいますが、きっと高徳の仏さんになっていらっしゃることでしょう。・・・合掌。

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