工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

雨の日曜日 

2016/11/27
Sun. 13:15

夜のうちにかなり激しい雨が降っていた。
富山の後片付けがまだ完全に終わっていないので、雨が続くとまた作業が長引く。天気を相手に悶々と悩んでもしょうがないことだが、やはり、わかっていてもどうにか良い天気にならないものかと無駄に期待したりする。

ワイフは石見銀山の妙見さん法要のお手伝いへ出かけた。
私が法要の欠席を思っていることに薄々気がついて、なにかと不満めいたことを言っていたが、地域の行事の何から何まで付き合っていたら身体が持たない。万善寺のある保賀の谷の方がもっと切実に現実の問題を抱えながらしのいでいる。それはそれこれはこれであっちもこっちも過不足なく付き合おうと思ってやりくりしていることの方が今の私にとっては大事なことだ。
富山の後片付けで日参していたある日、町内で行われた午前中の小さなイベントが終わって後片付けの最中だった。私の方は午前中の用事を終わって昼食をどうしようか悩みながら結界君を運転しているうちに富山へたどり着いてしまったふうになった。運良く、イベントで造った燻製とおにぎりが残っていて、町の人が食べろ食べろと勧めてくれるので、丁度良い昼食になってありがたく頂いた。
その片付けが終わったら絶景の富山を見下ろす町のシンボル要害山へイルミネーションの設置に登るのだそうだ。要害山は、年間の節目ごとに町内有志の営繕が入って登山道もきれいに整備されている。この要害山の件も含めて富山を守り育てる活動が続いているのも、町内各戸からの浄財喜捨があってのことだという。約250戸から年間約4000円を集めているのだそうだ。思うに、この金額はなかなかのものだ。250戸の中には独居世帯もあるだろうし高齢者もいらっしゃるだろう。保賀の谷に至っては、約20戸から年間1万円近くを3ヶ月毎に分けて徴収している。
地域の事情はそれぞれで比べる根拠も無いことだろうが、石見銀山の町会費もかなりの額だし、アチコチに出向いてアチコチの事情に触れながら世間を均してみると、有れば有るなりに無いは無いなりに毎年似たようなイベントが繰り返されていることに気付く。
地域への帰属意識や年中行事は金額の高低で計れるものでもないだろうが、やはり予算が充足していればそれなりに物事も楽に過ぎる。

まぁ、彫刻がらみの展覧会事業も似たようなもので、予算を念頭に出来ることをやりくりするしか無いことだが、それでもお金の問題で妥協し続けていたら何もできなくなるし、結局は自分でなんとか乗り切るしかないことだ。
来年は石見銀山が世界遺産に登録されて10年の節目を迎える。今年辺りから、周辺がなんとなくざわついている。2010年からスタートした現代彫刻小品展もそろそろ10年近くなるが、特にこれといって盛り上がるわけでもなく、しかし、盛り下がるわけでもなく、彫刻の出品者も出品点数も過不足なく推移していて、それはそれで、それなりに安定した事業になっているのかもしれない。だからそれでイイかというとそういうわけでもない。気がかりなのは、この10年近く、関係者がみんな一緒に1年毎に歳を重ねているということ。彫刻家も、10年間漫然と生き漫然と制作を続けていたわけでもないと思うのだ。過去を反省し未来を見据える現在を思う大事な時期であることだけはたしかなようだ。

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