工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

身施喜捨 

2017/01/18
Wed. 20:23

夜は月が出ていたから、放射冷却で厳しい朝になるだろうと思っていたら、やっぱり、かなり冷え込んだ。
万善寺のあたりは、雪が積もって曇り空のほうがむしろ温かい・・といっても、寒い冬であることには変わりないけど・・・
早朝に目が覚めてから、シュラフの中でイジイジしながらiPadでメールチェックなどしていたら電話が入った。
予定していた用事が都合でキャンセルになって、そのお詫びだった。
特に面倒な用事でもなかったが、孤立状態にある万善寺暮らしだと、お地蔵さん脇の結界くんが無事でいるだろうかとか、アイスバーンはスリップしそうだなぁとか、それなりに若干の緊張がある。
キャンセル電話でなんとなく緊張感が狂って、気持ちが緩んでしまった。
だからというわけでもないが、たまには1日のんびりと休息しても良いかな・・と思って、「よし!そうしよう!!」と心に決めて、3畳の寺務所で終日ゴロゴロすることにした。

午前中に電話が2本と事務メールが1本入った。
電話の方は、彫刻家の知人からで、私に流れてきた用事を振っておいた内容の報告だったが、その振り返しでも無いだろうが、向こうからも仕事の会話の流れで「それだったら吉田さんで間違いないですよ!」などと、「思わず口走ってしまったから気になって・・」という、後悔と懺悔の事後報告だった。
まぁ、こういうことはお互い様で、私の方も当人の承諾なしに無茶振りすることなどショッチュウだから、お互い相殺ということで笑いあって会話を打ち切った。
メールの方は、若干お硬い方面からの事務連絡のようなものだったので、返信に時差があっても問題ないだろうと勝手に判断して、ひとまずはそのままスルーすることにした。

特に何もしないでいるだけなのに、時間が過ぎるのが早い。
参道の方で、ガタガタとキャタピラの音がする。
雪があると、世間の音が積もった雪に吸い込まれてしまうのか、周囲がとても静かで、その音に気がついて本堂の正面を覗いた時は、すでにユンボが境内へ上がりきったあとだった。毎年、雪がドカッと積もるとユンボで雪かきをしてくれている万善寺から一番近くのお檀家さんのご主人だった。

坊主の心得というか、信条というか、暮らしぶりというか、そういう日常で「無財の七施」という教えがある。
あくまでも、坊主側の立場で自覚すべき大事な教えなのだが、さて、私に日々の暮らしの中でそれのどれだけが出来ているだろうか??
その「無財の七施」の一つに「身施」がある。誰にでも出来ることだが、一方で自覚がなかなか難しいことでもある。
彼は、常に普通に当然のような気配りで身体が動く。普通なかなか出来ることではない。

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