工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

オヤジの立場 

2017/01/21
Sat. 21:18

万善寺から約2kmのところへ出雲街道沿いに地元では古くから「三日市」と言っている小さな町がある。
たぶん、グーグルにも公的な地図にもその町の名前は記載してないと思う。
飯南高原のだいたい中央といっていいが、行政の中央ではない。
地形的には、高原であるものの、その中では緩やかな盆地といって良いかもしれない。
この時期の雪の量も、両隣の町に比べると10cmくらいは少ないかもしれない。
そういう、変哲もない過疎の田舎町だが、そこには島根県の県立高校がある。
私も、順当に行けば中学からその高校へ進学するはずだったが、いろいろな事情でそうはならなかった。
その頃から数十年の間にその高校もかなり変わった。
今では、過疎の町の小規模の高校から京大、早稲田など、かなりのハイレベルな大学へ進学する子も出て、島根県下ではさりげなく注目されるまでになった。

今日の法事の施主は、その町の自動車販売ディーラー経営者で、私の中学校までの同級生のお宅。
その家の当主の彼は、信心深いのか、宗教に無関心なのかよくわからないところがある。
万善寺のお檀家さんではあるが、万善寺の年間の諸行事にお参りすることがない。だからといって、仏事の付き合いを無視しているふうでもなく、思いついて個人で勝手に本山参りをしたりしているようでもある。
仏事以外のところでは、それなりに飲み友達だったりして、これといって険悪な仲でもないから、ようするに彼から見ると、少年時代から顔見知りの同級生の坊主が「どうも今ひとつ胡散臭くて信用ならない・・」のだろう。
坊主の吉田としては、寺参りもしないこの同級生オヤジに、この際だから徹底的に長々と説法を垂れてやろうと心に決めて法事にのぞんだ。それでも、結局は15分程度で息切れし始めて、脳みそを絞り上げたシナリオのカケラを披露したところで力尽きた。
終わってみると、いつもの同窓会の延長のような緊張感のない法事になってしまったという次第。

目が合わなくて・・・というのではなく、この数年の間にメガネの度があわなくなって疲れ目が激しくなったのでしばらく前にメガネ屋へ出かけて、いろいろ視力検査をしてもらったら、案の定、メガネと自分の視力にかなりのズレが生じていた。
検査をしてみると、乱視がひどくなっていた。
選択肢は2つあって、フレームはそのままでレンズ交換をするか、メガネそのものを買い換えるか・・・迷ったものの、フレームはまだ十分しっかりしているし、レンズ交換の方が新品のメガネより約3000円ばかり安いし、フレームにもそこそこ愛着もあるから、新しく調整し直したレンズを作ってもらうことにした。そのレンズが届いたという連絡が入ったので、法事が終わってからメガネ屋へ走った。
新しいレンズは、焦点も合ってとても見やすくなった。
せっかくだから石見銀山の吉田家へ寄ったら、ネコチャンズどころか、ワイフまで布団に潜り込んで爆睡していた。オヤジの居場所が完全に消滅していた。

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