工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

雪見舞 

2017/01/24
Tue. 21:06

万善寺暮らしには、「サカムケア」が欠かせない。
食事の支度や洗い物と、雪の世話(参道の一本道)が続くからだ。

お檀家さんの大練忌の日だったので、参道の雪かきをしながら結界くんまで急いだ。
夜通し降った雪が大量で150mの1本道を道開けしながら下って、やっとの思いで結界くんへたどり着いたらすでに1時間経っていた。
本当は白衣に改良衣の坊主スタイルで決めなければいけないところを、こんな状態だからとても不可能なことなので、長靴に少し気を利かせて黒のリーバイスとパイロットジャケットという、坊主とは程遠い完全防備で雪に埋まった結界くんへ乗り込んだ。
エンジンをかけてしばらく暖機運転しながら窓の雪を溶かすのだが、雪の中で排気ガスが溜まって一酸化炭素中毒で坊主がお陀仏というのも情けないことだから、それなりに緊張しながら結界くんの脱出を試みた。

幸い、朝のうちは雪も小康状態で青空もちらほらのぞいていた。
大練忌の後、お位牌の点眼遷座を済ませて、その足で国道54号を北上して斐伊川の近くで用事を済ませて、出雲経由で富山へ向かった。
今朝の飯南高原でだいたい1m弱の積雪量だったから、富山もそれなりに積もっているだろうし、野外彫刻の雪風景を撮影出来るだろうと予測したわけだ。
富山の雪は思っていたほど積もっていなかったが、とりあえず記録に残すことは出来た。
万善寺から富山までは、雪がないときでも1時間近くはかかるから、冬の雪の時期は特に「チョイとそこまで・・」という気楽なノリで移動はできない。
撮影中に電話が入ったので出てみると、栃木在住彫刻家の重鎮H氏からだった。
「鳥取がすごいらしいから島根のしょうじゅんちゃんはどうかと思って・・雪、大丈夫??」
珍しく雪見舞の電話だった。
例年は今よりもう少し雪が多く積もるから、自分的には普通に冬を乗り切っているつもりなのだが、メディアがいつになく大騒ぎしていると、太平洋側に暮らす方々には何かと気にかけて心配していただく。
思ってもいない雪見舞は、それだけでボクの冷え切った心と身体が暖かくなった。

富山から直接万善寺へ向かおうとも思ったが、せっかくだし、石見銀山を経由して、ボクの田んぼ彫刻も記録しておくことにした。
撮影をしていたら雪が舞い始めて条件が悪くなったので適当なところで切り上げた。
富山も石見銀山も、今回の彫刻の雪景色は納得できる1枚を残すことができなかった。

途中で万善寺暮らし数日分の食材を買い込んで、お地蔵さんの下へ結界くんを駐車した頃には、雪が吹雪に変わっていた。
朝の一本道は、微かに痕跡が残っているくらいまで雪が積もっていた。
本堂前の境内には、屋根からの雪ずりの山が出来ていた。すでに、その山を切り通すまでの体力は残っていなかったので胸までの雪をかき分けながらその山をよじ登って越えた。

IMG_5356.jpg
IMG_5401.jpg
IMG_5422.jpg
IMG_5455.jpg

[edit]

CM: 0
TB: 0

page top

この記事に対するコメント

page top

コメントの投稿

Secret

page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://tetujin29.blog31.fc2.com/tb.php/2556-013c9e4d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

page top

2017-08