工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

雪男の旅ーその2 

2017/02/12
Sun. 03:10

3回目の寒波は、西日本の鳥取島根に大きな雪害を与えつつある。
その寒波の最中に倉敷児島から岡山経由で山越えして倉吉でキーポンと彼女の荷物をピックアップして石見銀山へ帰った。
結界君は、この悪天候に健気に絶えながら走り続けてくれているが、このところ、バッテリーが弱ってきたり、エンジンのオイル漏れがひどくなったり、少しずつ弱り始めている。
もう、18万キロ近く走っているし、春になったらスタッドレスからノーマルタイヤへ履き替えて、そのついでにメンテナンスをしてもらおうと思っている。

今年の岡山は、児島を中心に神仏混合が今に残る霊山由加山と塩田業の豪商旧野崎家住宅で彫刻を展示させてもらうことになった。
昨年は由加山近くの日本第一熊野神社境内とその周辺へ彫刻を置いた。
そちらも昔ながらの神仏混合の保存状態も良くて、岡山県児島の土地が、奈良平安の頃から聖地であった様子がよく残っている。
その2つの聖地境内に私の彫刻を設置していただけることになったのも、何かの縁なのかもしれない。

今回の由加山下見では、今に残るいくつかある参詣街道の中で、比較的古い街道沿いにある民家に宿泊させていただいた。
自分としては、下見程度のことだから結界君のモテル宿泊で十分だったのだが、主催のはからいで手厚いもてなしを受けることになっていささか恐縮しつつ、それに甘えた。
相手をしてくれたのは、昨年からお付き合いが始まった倉敷の森山珈琲氏。
その宿泊した民家で、週末だけの珈琲屋オープンを計画しているとのこと。
私のような、珈琲通ともいえないいい加減なタダの珈琲好き程度には敷居が高いかもしれないが、由加山参詣街道沿いでこのようなコダワリの珈琲屋ができると、けっこう口コミで話題になるような気がしないでもない。

この今に残る参詣街道は、軽自動車だと楽に走れるが、普通車だとかなりのテクニックが必要になって、2tだと、土地っ子のプロでないと難しいくらいの急勾配でカーブの多い難所である。
昔の人は、瀬戸内海を船で移動して、由加山下の幾つかの港へ上陸して、そこから聖域を目指して約1里と少々の距離をひたすら登り続けてお参りをしたわけだ。
巨岩の積み重なった渓谷を縫うように続く坂道のわずかな平地へしがみつくように幾つかの民家がある。
その殆どは、生活の不便さに絶えられなくて空き家になっているが、それでも、その渓谷と参詣街道の魅力に惹かれて、養蜂家とか木工家が残された民家と周辺の環境を支えていらっしゃるということだ。
ひょっとしたら、近い将来それに珈琲屋が加わることになるかもしれない。

一泊した次の朝、早朝の散歩を楽しんだあとの一杯の珈琲は最高に旨くて身に染みた。

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