工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

久しぶりの万善寺 

2017/02/23
Thu. 22:58

今ボクは、久しぶりの万善寺三畳の寺務所兼用マイルームで麦とホップを飲んでいる。
2月から3月にかけて、今年最初の彫刻絡みで2つほど展覧会があって、その準備やら搬入やらで忙しくしている時に、万善寺のある保賀の谷の自治会から訃報の知らせが入った。
亡くなったのは、先代住職憲正さんの同級生。

憲正さんが少年の頃からの付き合いで、同じ保賀の谷の遊び仲間の一人が死んだわけだから、息子の正純としてはオヤジの代わりに精一杯の恩を返しておくことにもなるし、眼前の用事を投げ出して急いで枕経代わりの仮通夜へ参列した。
菩提寺は、隣町の浄土真宗西本願寺派。
ご住職は、ワイフとほぼ同年齢くらいだと思う。

他の寺はどうか知らないが、万善寺は枕経とか仮通夜、場合によっては通夜の席まで色着物に改良衣で出かける。
これは、「とにかく、とるものもとりあえず、馳せ参じました!!」という、ビジュアル上のスタイルを演出するという意味合いも含まれている・・・と先代住職の憲正さんから伝授された。
確かに、そう言われるともっともそういう解釈もアリかな??!!という気がして納得するようなところもあって、私の場合は、いまだに先住職の言いつけを守っている。

下世話な話だが、私は相手の分け隔てなく坊主の香資に5000円を包むことにしている。
島根の田舎相場であり、万善寺の周辺の常識で言うとだいたい2000〜3000円の香典が一般的だが、それはそれとしてこれは、亡き万善寺住職の憲正さんが生前に受けた「数限りない恩のささやかなおかえしだ」という気持ちが込められている。
憲正さんの住職在位60年間で、どれだけの御恩を頂いて暮らしていただろうかと思うと、5000円札一枚ごときではとても替えることも出来ないはずだと、確信している。

「生前は、うちの父(マイパパのこと)がお世話になりまして・・」
「いえいえ、とんでもありません、こちらこそ・・、方丈さんが(マイパパのこと)が亡くなられてから一気に気弱になって・・ほんとに寂しがって・・足腰がどんどん弱って・・ほんとうに、ほんとうに、仲良くさせてもらっていたようで・・」

ひょっとしたら、菩提寺のご住職より私のほうが亡くなったご主人のことをよく知っていたかもしれない。
春の桜の頃は、同級生と家族が集って花見に興じた。
農閑期には同級生と家族が集まって近くの温泉へ湯治に出かけた。
年に数回、盆正月に仏事を兼ねて帰省すると、毎年のようにそういう話を聞かされた。
亡くなったご主人・・今頃は、彼岸の国で憲正さんと昔話に興じていることだろう。

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