工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

それぞれの暮らし 

2017/04/11
Tue. 23:46

キーポンの就職が決まって、卒業式を済ませ1ヶ月のうちに2回の引っ越しも済ませ、本格的な一人暮らしを始めてから、早いもので3週間が過ぎた。
日本全国で就職や進学絡みの引っ越しが集中するこの時期は、都会も田舎も何かと慌ただしい。

島根県の場合は圧倒的に若者の流入より流出が多いだろう。
そんな中、万善寺のある保賀の谷は、広島と兵庫から2人の青年がやってきて住み暮らし始めた。この数年で介護施設入所とか絶縁で空き家が増え、世帯数が減り続けていた保賀地区で、少しほど人口が増加し平均年齢が下がった。

彼らは、先日行われた行政区内一斉清掃の時に地域住民へ紹介され、本格的に年間の地域行事へ参加することになった。そのスタートが国道沿いの一斉清掃だったわけだ。
これから先、グランドゴルフとかソフトボール大会とか、地域のお祭とか、子供会の花火大会とか、そういう福利厚生親睦事業のアレコレに参加してくれと声がかかることになるだろう。
私個人も、まだ転勤族だった頃はこういう「田舎の世間付き合いも大事なことだから」と、自分の本心を飲み込んでスケジュールの許す限り過不足なくお付き合いをさせてもらっていた。その付き合いのサジ加減がなかなか難しくて、引っ越しの度に若干の苦労が絶えなかったが、場数を踏むうちに少しずつ自分の立ち位置を調整できるようになって、ストレスを感じることも無くなった。もともと田舎育ちでもあるし、田舎付き合いの実情を薄々気づいていたから、それも助けになった。
生まれも育ちも東京の都会暮らししか経験のないワイフの方は、私のようには素直に田舎暮らしへ馴染みきれなかったところもあっただろう。それでも、彼女なりの努力で今では私以上に自然に田舎へ溶け込んで暮らしているふうに感じる。

先日、彫刻家の卵になりかけている若い子に木彫の材料を提供した。
もともとストーブの焚付にしようとしていた材料だから、それほどたいした木でもないが、大学を卒業してまだ数年で、業者付き合いも知らなくて材料を仕入れるところから躓いていたらそれだけで制作の意欲も消え失せてしまう。若い時の勢いがあるから出来る彫刻もあるわけだし、まぁ、日常的に暇な部類のオヤジは、「そのくらいのおせっかいをしても良いかな?」と思ったわけだが、そういう行為を思いついて実行するあたりが「田舎的世間付合い」の価値観に通じるようだと気がついて、自分で自分のおせっかいを笑ってしまった。

キーポンの都会暮らしは、ソコソコ気ままに乗り切っているようだ。
都会には田舎のような粘っこい付合いも無いし、若いうちはそれなりの常識を踏み外さない程度に自由な方がいい。
家電や家具も揃わなくて若干不自由であるようだが、それも始めのうちだけのことだ。彼女は、どちらかといえば自分の住処を作り込むほうだから、今は楽しい盛りだろう。
一人飯の写真を送ってくれた。鍋釜冷蔵庫も無い状態でなかなか工夫された夕食だ。

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