工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

久々の試練 

2017/04/24
Mon. 13:13

最近、一日がアッという間に始まって終わる。
母親が死んでからほぼ毎日万善寺で一日を過ごしている。
坊主の常識的な日常を過ごすには、それほど忙しいわけでもなく、どちらかと云えばたっぷり時間のかけて一つ一つの用事を坦々と済ませていくふうで、静かなものである。

庫裏の窓ガラスがガタガタうるさい朝は、「南風が強いな・・暑くなるかも知れないな・・」と思いつつ線香をくゆらせる。
用水路から水が引かれた水田でカエルがいつも以上にうるさく鳴き続けていると「雨が降るかも知れないな・・」と本堂の濡れ縁に出て西の空を確認する。
保賀のつがいのカラスが情報交換をして遠くで鳴きあう様子を聞き、深煎りの珈琲をミルで挽きながらその日一日の作務で物思いにふける。
・・・いつになったら、そういう平穏な一日が戻ってくるのだろう。

母親の死ぬ少し前に、憲正さんの弟弟子だった方丈さんが遷化された。
我が宗門では、住職クラスの方丈さんが遷化されると、まずは密葬仏事を済ませておいて、その後改めてだいたい四十九日に近いところで本葬仏事を行うことが多い。
先代住職同士は兄弟弟子でもあるし、今まで半世紀以上も長い間親しくお付き合いさせてもらっていた仲でもあるから、私も何かしら御恩に報いることでもしないと気がすまない。
母親のことや万善寺の整理をひとまず停滞させて、気持ちを本葬次第へ向ける数日が続いた。

先日、大夜から本葬仏事が終わった。
約4週間のあいだ、遺族遺弟の皆様は何かと気の休まらない毎日を過ごされたことだろう。
遺漏のない次第が粛々と続き、とても立派な本葬であった。
私は、ほぼ2日間の様々な場面を記録に残す係を務めた。
写真にして1000枚くらいになっただろうか・・・それを一つ一つ確認しながら約500枚くらいに整理して、それをウエブディスクへ移動した。
これらの作業を数日かけて万善寺で行ったわけだが、飯南高原のインターネット環境があまりにも貧弱で、とにかくデータ通信の上りも下りもやたらと時間がかかった。
一時期、クラッシュ寸前まで機能低下したボクの愛機MacBookが、幾つかのメンテナンスを乗り気って甦って以来、この度の久々の試練にどこまで耐えられるかビクビクしながら作業を続けた。
キーボードを数回ほどポチッとして、トラックパットを数回スリスリして、それから延々と画像移動が続く。
その間に、洗濯をしたり、庭掃きをしたり、両親の遺品を片づけたり、ゴミを分別してゴミ処理場へ搬入したり、そして、時々珈琲を飲んだり、食事をとったり、そんな毎日のあと昨日夕方、3枚のディスクに全ての画像をコピーすることができた。

今のインターネット依存の仕事を続けながら万善寺で暮すということは、なかなか現実的でない気がする。さて・・・これからどういう生活のスケジュールを組み立てようか??

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