工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

春の雨 

2017/05/11
Thu. 23:01

午前中は吉田家営繕の続きで裏庭から銀山川の石垣まで草刈り機を振り回した。
この数年間、寺の色々なことが続いて吉田家の色々なことができなくなっている間に葛がはびこって厄介なことになってしまった。
草刈り機を使っているとすぐに葛が巻き付いて、しょっちゅうスイッチを切らなければいけない。
満タンに給油した混合油を使い切るまで葛と格闘して、ひとまず吉田家の草刈りを終わらせた。エンジン音が消えて静かになって、仙ノ山の向こう側で断続的に鳴っている遠雷に気づいた。

夕方からは宗門護持会があるので、昼前に石見銀山を出発して銀山街道から飯南高原の万善寺へ移動した。
街道の周辺では田んぼのしろかきが進んで水路から水が引き込まれてきた。
早稲の田植えが終わっているところもある。

俊江さんの食べ残しの古々米を保賀の谷の鳥たちにおすそ分けしておいたが、1日でかなり少なくなっている。引き込みの電線にスズメたちが並んでいる。

洗濯して干しておいた改良衣が乾いていたので、糸のほつれた数カ所を修繕した。
坊主はなんでも一人でこなさなければいけない。そういえば、憲正さんも俊江さんが畑仕事で留守のときなどは、太くてゴツゴツした指で不器用に針を使っていた。
頭にバリカンをあて、三枚刃で無精髭を剃ってさっぱりした。

仙ノ山の向こう側で鳴っていた雷が飯南高原の方まで移動してきたようで、しきりにゴロゴロとうるさかったが、寺を出発する頃になって急に静かになって、一気に厚い雲が万善寺の上空へ近づいてきた。護持会の会場へ移動している途中でついに本格的に雨が振り始めたが、会場に近づくと道も乾いて雨の気配もない。
数時間の間に島根県の中央部を西から東へ、北から南へ、そして南から北へこまめに移動していると天気の境目がよく分かる。

会議が終わってから石材店へ寄った。
永代供養塔と有縁無縁供養塔と三界萬霊塔の3柱を建立する自然石の洗浄が進んだと連絡が入ったので、様子を見ておくことにした。
今年に入って早々に打ち合わせした時の図面からは大きく変更になって、石材店のご主人も困惑気味だ。日頃は万善寺の住職顔で会話しているが、墓石といえども何かしらの造形物になると、どうしても彫刻家の顔になってしまうところもある。
当初は、永代供養塔をメインにして、あとの2つは添え物くらいに考えていたが、供養の気持ちに上下大小の差があるのもおかしなことだ。あくまで信心は主観的なものだから、私は私なりの気持ちをカタチにしてみるのも、それはそれでかまわないだろうと、思うようになって、それからはコロコロと考えが変わって今に至っている。
次の予定を打ち合わせて石材店を出る頃になって、また雨がポツリと落ち始めた。

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