工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

裏庭の彫刻 

2017/05/15
Mon. 23:27

最近、時々万善寺の法事がある程度で収入に繋がる仕事がほとんど回ってこない。
その万善寺も、春の大型連休は法事ゼロという状態で、近年ではすこぶる珍しい。
飯南高原とその周辺は、正月に今年の年回法事繰り出し表を宅配して回っているのに、その効果もない。
檀家さんも世代交代で、年回法事でご先祖様の供養するより家族サービスに忙しくしていらっしゃるのだろう。

いっぽう、収入に繋がらない仕事の方は終りが見えないほど山のように溜まっている。
連休をずらして帰省していたノッチが仕事に帰っていったから、私の方も気持ちを切り替えて吉田家営繕作業を再開した。
この数年、荒れ放題のまま放置されていた裏庭の整備が少し進んだ。
銀山川へ降りる石段も、3分の2ほど姿を表した。残り3分の1は土砂で埋まったままだから、スコップとか鍬とか、なにかそういうもので石の階段を掘り出すしか無い状態だ。
5〜6年前の強烈な暴風雪で庭木の幾つかが倒木した。
その後、手付かずのまま放置したままだったから、今回の整備でストーブの薪にしようと考えている。
ワイフが植えたつるバラの株は、ほとんど野生化して庭木を締め上げながら伸び放題に伸びている。
ハートカズラも鉢から地植えに下ろしたら一気にはびこって吉田家の勝手口から物干し場へ這い上がって、今はトタンの屋根まで広がった。
花の咲かない藤蔓は梅の枯木を這い上がってパラボラアンテナへ巻きついて、大屋根へ這い上がる勢いだ。

とにかく、春から梅雨に入るこの時期は、草木が一気に伸びてくるから、気楽にボォ〜っとしているわけにいかない。
とても、何かの片手間で片付ける程度の仕事量ではないから、今年は本気で営繕へ集中することにした。
二股に別れて横に広がっていた桃の木の一本が根本から折れて私の鉄の彫刻へのしかかったままになっている。
この彫刻は、1999年から2000年・・つまり、20世紀最後の記念として自分史の記録を残しておこうと思いついた個展の第一回展で制作したものだ。
2年にわたった4つのシーズンへ当てて4つのテーマの個展にした。
そのスタートとして、昭和の記憶をカタチに変えようと密かにあたためていた「ラヂオ」を彫刻にした連作の一つであり、加えて、現在地べたに張り付くような連作の彫刻を造っている、その原型として位置づくとても重要な記念的彫刻でもある。
この彫刻だけは自分の暮らしのすぐ近くに置いておこうと決めて、現在の場所へ設置していた。その全形が、久しぶりに桃の木の下から現れた。
改めて見ると、造形的にまだ消化不良の、気持ちだけが先走った軽っぽいカタチであることに気づく。
それでも、それなりに自分では気に入っていて愛らしく捨てがたい彫刻でもある。

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