工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

三日坊主 

2017/05/19
Fri. 23:55

最近、鏡を見る機会が増えた・・・かといって、ナルシシストに目覚めたわけでもない。
現実は、営繕作業で汗を流すのでシャワーの機会が増えたことと、一日の半分くらいが仏事絡みの仕事だったりする時に無精髭を剃ったり伸びた頭にバリカンをあてたりすることが頻繁になったことで、その度に鏡を見る時間が増えただけのことだ。

頭を刈るとか髭を剃るとかいうことは、どちらかと言うと彫刻家の吉田スタイルというより坊主の吉田スタイルの身だしなみのようなものだから、バリカンなどの道具一式を万善寺の洗面所と風呂へ移動した。
今月唯一の法事があるので、いつもの営繕作業を終わって陽のあるうちに風呂の鏡を見ながら坊主スタイルを整えた。
前々から気づいていたことなのだが、後頭部の頭蓋骨の出っ張りと、その周辺の頭皮のダブツキがひどくなって、そのあたりになるとバリカンが思うように動かない。
さすがに、鏡でも後頭部までは肉眼で見ることが出来ないから、首を捻じ曲げたり余った片手で頭皮を引っ張ってみたり、指先の触感に頼ったり、いろいろとそれなりに工夫しながらバリカンをあてている。もう一箇所、顎の先から喉へかけての髭剃りで剃り残しが出来るようになって、こちらの方は少し慎重にその気になって鏡を覗き込んだら状態が確認できるから、ひととおり石鹸の泡を流してから再確認をする。
さすがに、今の自分くらいの年齢になると体全体の毛に白いものが目立つようになってきた。光のあたり具合によっては、白くなった毛が皮膚の色に同化して見えなくなることがあるので、毛が抜け落ちたかと錯覚することがある。毛が長く伸びていると禿げたのか白髪になったのか判断しやすいが、私のように極端に短く刈り上げた時は区別しにくい。

坊主が30人ほど集まることがあって、その席でそれこそ坊主頭のことが話題になった。
「私達坊主は、何時の頃から頭を丸めるようになったのでしょう?」
「どうして坊主が頭を丸めるのにカミソリを使うことが普通になったんでしょう?」
万善寺のナンチャッテ住職は、頭にバリカンをあててすませているし、口髭も剃り残してハサミで切りそろえているから、まぁ、ようするにわたし名指しの当て付けであったかもしれないが、それも考え過ぎのことであったかもしれないし、よくわからないまま、「さぁ、どうしてでしょう??禅の開祖の達磨さんは髪も長いし髭もありますよね・・」と、返答しておいたら、周辺の坊さんたちが坊主頭の話題に食いついてしばし盛り上がった。
「ようするに、昔はバリカンという道具が存在しなくて、頭を丸める時は髭を剃るカミソリをそのまま使いまわすしかなかったからですよ」
言われてみると確かにそうで、納得できる。聞くところによると、昔々は、ハサミもないから、長い髪もカミソリで削ぎ整えていたらしい。

結局は長い髪が修行のジャマになるとか、不衛生の元になるとか、坊主を見た目で識別しやすくするとか、それなりの幾つかの理由が都合よく集まったのだろう。
私の場合、坊主頭に慣れてしまうと、もう髪を伸ばそうという気にもならない。バリカンをあてて3日もすると、もう頭皮がムズムズしてくる。坊主頭はやめられないですね。
・・というのが、ナンチャッテ坊主的解釈の「三日坊主」というヤツであります。

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