工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

季節のかわりめ 

2017/05/20
Sat. 21:28

早朝、寒くて眼が覚めた。
珍しく、1日に2つの法事が入ったので、7時過ぎには石見銀山を出発した。
銀山街道の温度計は14℃だった。日陰であるとか、風当たりが強いとか、設置条件で多少の誤差はあるだろうが、とにかく肌寒い。
万善寺の玄関を開けると、室内で一晩冷やされた空気が一気に流れ出た。
そろそろ衣替えも近いので、夏衣を準備しておかなければいけないと一瞬思っていたが、この冷え込みでその気も失せた。

墨を摺って、午前中の7回忌の塔婆を書いた。
俊江さんの葬儀のとき以来、愛用の筆が何処かへまぎれてまだ見つからない。ボクはヨレヨレの下手な文字しか書けないから、とにかく筆との相性が合わないと困ってしまう。このまま見つからなければ、新調するしか無い。
その、見つからない筆は、たしかユザワヤの日本画用品コーナーで見つけたものだったはずだ。書道でも使えるが、どちらかといえば水墨画用の筆だったように覚えている。
結局は、自分の下手な字を筆のせいにして逃げているだけのことなのだが、改まって書道の稽古をするほど心の余裕もない。

法事でお経を読んでいると、急に身体が火照って汗ばんできて、なにやら動悸も激しくなった気もしてきた。なんとなく調子の出ないまま法事を済ませてお墓参りをした。
施主家の庭に立つと強い陽射しで汗が吹き出した。どうやら、お昼前になって一気に気温が上昇したらしい。
お斎を頂いて、一旦寺へ帰って、お昼からの法事の塔婆を書いた。
施主家へ移動中、国道にある温度計は28℃だった。朝から数時間の間に10℃以上も気温が上がっている。世間は、初夏を通り過ぎて真夏になってしまったふうだ。法事の中休みでは、みんなで「暑い暑い」の連呼になった。
夕方になって寺へ帰って玄関を開けると、中からヒンヤリした空気が流れ出て気持ちがいい。朝のうちは室内の冷たい空気で震え上がり、夕方はその冷たさを有難がって、まったく、修行の足らないナンチャッテ坊主は身勝手なものだ。

保賀の上組集落へ配り物をして、その足で石見銀山へ移動した。
玄関の土間でネコチャンズが鳴いている。
クロはいつものことだが、珍しくシロがやたらと甘えて擦り寄ってくる。抱き上げて頬ずりしてやったら、いつもは嫌がるのにゴロゴロしがみついてきた。こういうシロはめったにないから、抱きながらしばらくブラッシングしてやった。珍しく気持ちよさそうにして、嫌がりもしない。
元々野良猫だったシロは銀杏目をした折り紙つきの雑種猫である。毛並みが面白くて、羽毛のようなまっ白の産毛と、毛先だけに色がついている少し長めの柔らかい猫っ毛の二重構造になっている。
ブラッシングで集まった抜け毛はシロにしか見えない。
ネコも夏毛になる頃だし、人間も衣替えのシーズンになった。

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