工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

一俵の米 

2017/06/04
Sun. 23:41

朝目覚めた時に、外の光が明るいと家の中にいることがもったいない気になって、じっとしていられなくなる。
5月はほとんど法事がなくて仏事というと寺の随喜ばかりだったから、それ以外はほとんど毎日万善寺の内外の掃除や片づけや草刈りなどで過ごした。

6月になってはじめてお檀家さんから法事をしてくれと連絡が入った。
おばあさんの100回忌とおとうさんの37回忌を併せて、塔婆も2枚書いた。
万善寺のお檀家さんで、その施主さんだけがいまだに自分で塔婆を作られる。
私が住職になってからでも、5枚は作られたはずだ。そのすべてがヒバの板塔婆で厚さが1cmはあるような立派なもので、お墓に参ると風化しないでシッカリとカタチが残っている。

常々、万善寺では33回忌法事の後の年回は「お祝い法事だと思っておつとめください」とお話していて、このたびの法事は正に目出度いお祝い法事になった。
それが先日随喜でお経を読んでいる最中に何度も電話がかかって往生したことに繋がる。
法事当日の少し前になって、五輪塔建立を思いつかれた。
それはそれでとても良いことだが、あまりにも話しが唐突過ぎて、その後の段取り付合いで苦労した。
五輪塔建立そのものは、普通ではなかなか出来ない一大事業であって、そういう思いつきをしてご先祖様を大事にされる施主さんが皆無状態の今の世に、とても立派なご信心であるが・・・それであるから、坊主としては、石塔建立の場所配置からきちんと撥遣をして点眼法要へ至るまでの順序というものもある。
そういうことをまるまるすっ飛ばして、法事当日を目指した突貫工事になってしまったから、とにかく慌ただしく振り回されてしまったわけだ。

アレコレと色々あったが、終わりよければ全て良しということで無事に法事が終了して、寺へ帰って布団を干したり衣替えの衣を干したりしていたら、先程すませた法事のご主人がお参りされた。何事かと思ったら、米を1俵持参してくださった。いまどきのことでは久しく絶えて無くなったお供え物になった。
ひと昔前はお参りの度のお供え物で、住職一家が1年中食べても食べ尽くせないほどの米が集まっていた。
ずいぶんと念入りなご配慮に恐縮しながら有難く頂いて、ひとまずは御本尊へお供えさせていただくことにした。
おかげさまで、夫婦二人の1年分のお米を確保できた。米代が家計から削減できただけでもとても助かる。早速ワイフへ報告して二人で喜んだ。

このところ、ひたすらハードに身体を動かしていたから、ほぼ半日の仏事で静的動作が続いて、身体のアチコチが固まった。少しほどゆっくり休もうと寝転がったのに、こういう時に限ってネコチャンズがオヤジへ絡んでくる。肉体の疲労回復にはならなかったが、良いこともあったし、心の疲労は少しほど回復した気がする。

IMG_1861.jpg

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