工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

坊主の冷や汗 

2017/06/17
Sat. 23:00

午前中いっぱい江津に用事があったので、万善寺を朝早くに出発した。
途中、石見銀山の吉田家近くを通過した時は、坊主頭の短い後ろ髪が引かれて、困った。
何度かこのまま左折しようと思ったが、踏みとどまった。
昼過ぎにまた石見銀山を通過する時も右折をかろうじて踏みとどまって万善寺へ向かった。

法事も終わって、もう少しノンビリゆっくりしたいと思ってはいるが、そういう時に限って幾つかの用事が重なってしまう。
毎年恒例のお大師講もその一つに重なった。
聞くところによると、九十数年続いているらしいが、その間の何回かの代替わりで本当のところは誰も分からないことになってしまったようだ。
荘厳安座されてある仏様をみると、お大師さまの他にも十王様らしき方や、お地蔵様らしき方など、色々な仏様が入り乱れていらっしゃって、お経の後の回向もなかなか一つに絞りきれない。

毎年、世話人さんが持ち回りで引き継がれている。
今年は、坊主の控室もあってお菓子付きのお茶が出たりして手厚い待遇だった。
この時期は日が長いからお経の始まりはまだ十分に明るかった。
回向を終わって焼香を回して、塔婆回向に入った。
西国三十三箇所観音巡りの御詠歌を元にして、万善寺流に吟じる。
憲正さんからの口伝だから、それが正しいかどうかも分からないまま、とにかくそれなりの音階を調整しているが、憲正さんは透き通るような高い声が自慢だったから、私のかすれたヨレヨレのつまらない声と差が開いて、終わった後、「憲正さんの声は、そりゃぁ〜よかったがぁ〜〜、涙が出よぉったけぇ〜〜ねぇ〜〜・・」などと昔話しになったりすると、一気にドッと汗が吹き出して気が滅入る。
そんなことが毎年続いて、今ではお供えのお下がりをいただく斎の恒例話題になったりしてしまった。
もう、かれこれ10年はこの時期にお大師さま供養が続いているから、さすがに小心者のナイーブなナンチャッテ坊主も打たれ強くなって慣れてきた。
お参りのみなさまは、近所のことだからお酒も入ってしだいに賑やかになる。だいたい20〜30分くらいで中座するのだが、今年は仏教やお墓の話題が振られてしまって、切り上げ時を決められないままひたすら解説や回答に汗をかいた。
日頃は、こういう仏事の質問を受けることが珍しいから少々ビビッたが、反面、こういう機会でもないとなかなか質問することもないし、されることもないから、それなりに良い機会を頂いたと、ひとまず、このたびの世話人さんに感謝しつつ、なかなか終りが見えてこないので、「それでは、今回はこのあたりで・・・ということで、第二弾は来年ということにしましょう!」などと、強引に中締めに入ってしまった。

万善寺へ帰ってすぐに白衣などを洗濯機へ放り込んだ。明日は早朝から石見銀山の一斉史跡清掃がある。木魚のバチを草刈機に持ち替えて汗を流すことになる。

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