工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

石のお地蔵さん 

2017/06/22
Thu. 23:29

ワイフを誘って松江の美術館へ出かけた。
万善寺の庭先で石の地蔵さんを彫っていた彫刻家のタマゴが、その美術館で開催されるお地蔵さんを集めた展覧会へ出品したので、その展示効果をみるのも目的の一つだった。

島根県は梅雨に入っているが、幸いにも雨が降り続くこと無く今に至っていて、外での仕事が遅々として進んでいないナンチャッテ住職にとっては、とても都合が良い。
午前中は、傷んだ庫裏の床を張り替えるための打ち合わせや荷物の移動をして、湯沸かし器の配管改修や墓参や花替え用に使う野外水洗い場の工事打ち合わせをしたり、保賀地内への回覧板や配り物をしたり・・・何かと慌ただしく過ぎた。
せっかくやる気満々で作業着に着替えていたが、結局外仕事にならないまま、いつものカジュアルなスタイルに着替えてワイフの待つ石見銀山へ向かった。

玄関を開けると、脱走に失敗したクロが土間の暗闇に潜んでいた。
「おかえりぃ〜〜」
珍しくワイフの声が♯がかって機嫌良さそうだった。
「私が出かける準備している間に琵琶採っておいてくれない?・・オ・ネ・ガ・イ♡」
・・・そうか、そういうことだったのか・・・あの♯の意味がわかった。
結婚生活も長くなると、お互いに遠慮というものがなくなって嘘がつけなくなる。ある意味、それも正直に付き合えているわけで良いことなのだろうが・・・だいたいにチキンで小心者の私の方はこうみえても結構ワイフに気を使いながら暮らしていると思ってるんだけど・・ブツブツ・・・
このところ、寺暮らしが常習化してきた感があって、その間に石見銀山で暮らすワイフも気楽な一人暮らしに慣れつつあるようで、私と連動しない彼女なりのスケジュールが出来上がっているようだ。

お地蔵さんの展覧会は、島根県の各所に散らばっている地域の文化教室やサークル活動の講師さんや生徒さんの作品を集めたもののようだった。
島根県現代彫刻振興委員会が主催で開催しているワークショップで講師をお願いしている石彫仏師の坪内正史さんが今回の展覧会を主催しているので、石のお地蔵さんもたくさん出品されてあった。
こういうタイプの展覧会に、造形がどうこうとか、具象とか抽象とか、素材や技法がどうのこうのいい始めたら厄介なことになる。とにかく、造ることを楽しむとか、同好の士が集まって有意義なひと時を共有するとか、そういうことのほうが大事なことで、造形の常識を柔軟に調整して、できるだけ振り幅を広くしておくことも大事なことだ。

出品点数にして、大小合わせ約600体くらいのお地蔵さんが集まっていただろうか・・・
万善寺の庭先でコツコツ刻んでいた石のお地蔵さんは、その中でもなかなかの完成度であったように思う。まぁ、チョット贔屓目かもしれないけど・・・
彫刻見習いと言ってもいいかもしれない彼女は、4月から6月にかけて木彫1点と石彫1点を制作して発表した。
まずは、コツコツと地道な仕事の継続が大事だと思っている。

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