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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

ホトケのジローキー 

2010/10/11
Mon. 05:29

何げなくボーッとしながらデスクワークをしていたら回りが少しずつ騒がしくなってきて、どうやら雨が本格的になってきたらしいと何げなく思っていたら電話が鳴って出てみると万善寺住職。
このところ、自分の記憶力に自信がなくなってきて急激に気弱になって甘えはじめてきた住職からのお助けコールでした。

松子さんが亡くなって四七日になりますが、バイクで移動の住職には雨が応えます。
自分のスケジュールが狂ってしまうことを知りつつ、断る訳にもいかないので七日務めをバトンタッチ。
次の朝、去年から履き続けのスタッドレスのスリップを気にしながらポンコツ君をかばいつつ万善寺へ出かけました。

数週間ぶりに見る松子さんの祭壇は、生き生きとした花が供えられ、ローソクや線香も絶やされず、仏飯の五つ組も用意され、七日塔婆もたてられて清々しく整えられてありました。
さすがに諸々の仏事に厳しい老住職の教えが行き届いた立派な祭壇でした。
松子さんが体調を崩して入院されてから2年間の棚経務めでみる仏壇は、守り手不在の荒れ放題だったことを思いだします。

日常の暮らしに仏事がさりげなく溶け込んでいた時代は、島根の田舎の方でも過去の世界になって忘れられてしまったようです。
この度亡くなった松子さんにチクリと少年吉田のおこないをとがめられたことを良くおぼえています。
「仏具で遊ばない触らない」、「脱いだ靴は揃える」、「お風呂で騒がない」、「正座の時はキョロキョロしない」などと、寺育ちの子供はそれなりに寺バージョンで怒られることが多かったのですが、ナント松子さんに
「寺のお子なんだからお地蔵さんに手を合わせるんですよ」

松子さんは昔から万善寺の地蔵供養の常連さんでした。年をとってからよけいにお地蔵さん詣りが頻繁になりました。
学校の行き帰りに毎日通過するお地蔵さん前で、お参りの松子さんにチクリととがめられたのです。
このことは老住職も知らないと思います。
子供の吉田少年にとってはいまだに覚えているほどの結構な衝撃でした。
それ以来、かかさず手を合わせたり頭をさげることを忘れません。
面白いことに、吉田少年のそのような行為は近所の子に波及し、しばらく後には、お地蔵さんに手を合わせることが子供達の常識になっていました。

松子さんは今、左から4番目のお地蔵さんに守られながら三途の川を渡っていらっしゃいます。
迷うことなく彼岸の岸へたどり着かれることでしょう。

などと思い出を噛みしめながら帰宅してメールチェックをしていたら、いつの間にか届いていたジローキーからの送信。
写真を見てビックリ!・・・「そりゃないぜ!」と、思わず周囲を見回してしまいました。

014k.jpg

という事で・・・・~「ジローキーの世界その6」~

タイトル:「ショージュンの心」
撮  影:匿名ジローキー
勝手寸評:
五戒どころか十重禁戒の煩悩呪縛に締めつけられながらもがき苦しみつつ、一方で目元辺りに慈悲と悲哀の心をちらつかせて偉そうにあれこれ宣う坊主もどきの実体的本性を見抜く手腕に脱帽。被写体の主観を活写した力技を評価して、この度は五戒付きの星五つ!

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