工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

大和尚遷化 

2017/07/03
Mon. 23:50

台風が発生したらしいが、まだ遠いところのことだろうから島根県の方が影響を受けるのはまだ先だろうと思っていたら、結構風が強くて時折結界君がフラリとふらつく。

とにかく、いつになく色々なことがあって1日が一瞬で過ぎたように感じる。
ワイフの通院日だったので、久しぶりに国道を東進した。
日本海は見渡す限り小さな白波が広がって、風の強さが目でも分かる。
沿岸はかろうじて雨が雲の中で踏みとどまっているが、南の中国山地を見ると雲にすっぽりと包まれているから、飯南高原はすでに雨が落ちているかもしれない。

ワイフの受診はほぼ予定通りに終わって、その後、スーパー巡りをした。
隠岐の海士町で一人暮らしのじゅん君が食料を欲しがっているようで、その買い出しをした。本土に比べると隠岐の物価はかなり高くて、気楽に買い物もできにくいらしい。
カートにあふれるほどの買い物になると、「やはり男手がないと厳しいな」と実感した。

気がつくと同業の方丈さんから電話が入っていて返信すると、
「浄土寺の方丈さんが遷化されました・・」の報告だった。
一瞬耳を疑って思わず聞き返してしまった。
浄土寺さんには、俊江さんの49日で導師をしていただいた。
キチンとお経も読まれるし、焼香にも立たれるし、斎膳の席でも終始機嫌が良かった。
つい最近のことでもあるし、まさかそこまで具合が悪いとは思いもしない。
今思うと、ずいぶん気丈に体調不良を我慢していられてのかもしれない。
憲正さんといい、浄土寺さんといい、坊主の最後はなんと潔くてカッコイイのだろう。
私のようなナンチャッテ坊主は、きっと大騒ぎしてドタバタしながら見苦しく死んでいくのだろうなぁ・・・

結界くんのエアコンがまったく効かないほど暑苦しく蒸し暑い。
とにかく万善寺へ急いで、すぐに改良衣に着替えて枕経を読みに出かけた。
到着すると入棺の最中。
方丈さんは布団に入って眠っていらっしゃるように穏やかなお顔だった。
本寺さん到着はまだのようだった。
お檀家の旦那衆がテキパキと働かれて、遺漏がない。
万善寺の憲正さんの時を思い出した。
生前の方丈さんは本当にお檀家の皆さんに慕われていたのだろう。
現役のまま、数日前まで職務に付き、容態の急変も自らその旨を娘さんへ伝え、最後まで様子もシッカリして、死ぬ素振りなど全く無かったということだ。
「元気に死んでいくのが一番!」・・・
さて、浄土寺のご住職は、どんな遺偈を残されたのだろう。
方丈の間をあとにして浄土寺の境内へ出ると、待っていたように雨がポツリと落ちた。
保賀の谷はカエルがやたらにうるさく鳴いている。
いつの間にか、風が止んだ。これから、本格的にな雨になるのかもしれない。

IMG_2006.jpg

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