工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

七夕の夜 

2017/07/07
Fri. 23:14

もう3週間ほど草刈りをしていないから、そろそろ境内周辺が見苦しくなってきた。
浄土寺さんの密葬も終わって少し落ち着いたし、梅雨の豪雨も過ぎて土も湿っているから、今のうちに主だったところだけでも見苦しくない程度に刈り込んでおいたほうが良いだろうと、朝から作業着に着替えて固まった身体を騙しながら草刈り機を振り回した。
これから本格的な夏に向けて、葉茎も益々固く太り根も張ってきて、刃のチップがすぐに摩耗する。
草刈り機を振り回す力も今まで以上に必要になって1時間も作業をすると一気に体力が消耗する。

万善寺の一人暮らしも、気がつけばアッという間に3ヶ月が過ぎた。
春の頃は、今の万善寺くらいの規模だと「せいぜい1週間に3日も通勤坊主をすれば十分だろう」なんて気楽に思ってワイフと1ヶ月のスケジュールを決めたりしていたが、いつのまにか、そのような机上の計画は何の効果もなく遥か彼方へ消え去ってしまっていた。
今では、オヤジのひとりメシも普通に習慣づいてきて、午前中の仕事が終わる頃には、なんとなく頭の何処かへ冷蔵庫の食材を投影しながら「ナニを作ろうか?」ナンチャッテ料理の段取りをしていたりする。

蕎麦の乾麺を茹でる間に、近所でもらった夏野菜をぶつ切りにして、ベーコンとツナ缶を併せてトマトベースの味付けをして弱火でコトコト煮込んだ。
そこそこ満腹になって、昼の暑いうち昼寝の休憩をして体力の回復を図ろうと庫裏でゴロゴロしていたら、カエルが一斉に鳴きはじめて雨が降り出した。
なんとなく午後からの草刈りの出鼻をくじかれたようで気持ちが萎えたまま、外の様子を見ながらトイレ読書をしていたら、けっこう長いハエのことのエッセイを見つけた。
ハエのネタでよくこれだけの長文が書けるものだと感心しながら読んでいたら、確かに思い当たることがいっぱいあって、その観察眼の細かさに感心した。
「そういえば、最近はハエも随分少なくなっていなくなったなぁ」などと。しばしボォ〜っと物思いにふけっていたら、知らない間に雨がやんでいた。

珍しくワイフの方から「今日は帰るの?帰らないの?」と連絡が入ったので、何事かと聞いたら「この前買ったラム焼こうかどうしようかと思って・・」と、夕食を決め兼ねていたようだ。そういえば、先日出雲のスーパー巡りをした時に、真空パックの骨付きラムを見つけて仕入れていた。

切りの良いところで草刈りを終わらせて、汗まみれのツナギからパンツまで洗濯機に放り込んでシャワーで汗を流して、散らかった万善寺をおおよそ片付けて、結界くんへ乗り込んで久しぶりの銀山街道を吉田家へ急いだ。
土間からリビングへ入ると、ジューシーな肉の焼ける香りが扇風機の風に乗ってきた。
いつもは脂身のない薄くスライスされたラムばかりで、それはそれで旨いが、骨付きの油タップリの肉汁が滴るラムもなかなか!
七夕の夜・・・気がつくと、皿の上には7本の骨が転がっていた。

IMG_2015.jpg

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