工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

生き残りの条件 

2017/07/09
Sun. 23:26

ほぼ1日中雨が降り続き、時折猛烈な豪雨になったりして、万善寺の裏庭に溢れた行き場の無い雨水が庫裏の周囲の低地を探して流れ始めるまでになった。
殆どの雨は、そのまま地面の地下に吸い込まれて庭が池のようになるまであふれるようなことなど無いのだが、今日の1日は、完全に地面の許容を越えていた。

境内周辺の草刈りが残っているし、それを終わらせようを、雨のやみ間を待っていたが、とてもやみそうにない状態が続くし、裏山の土砂崩れも心配だから、石見銀山の吉田家へ避難することにした。
この近年の島根県は確実に雨の振り方が変わった。
昔のような夕立程度の降りようではなくなって、排水の処理などどうしようもなくなって、手のつけようがない。
結局は、そういう状況を呆然の眺めていることぐらいしか出来なくて、水の流れる方向や、水の行き場が無くて溜まってしまうしかないところなど確認して、雨が止んで水がひいてから、セッセと真砂土を運んで埋め立てたり水の道を作ってやったりするしか方法が見当たらない。

出雲街道から銀山街道を経由して石見銀山へ向かう間も、局地的集中豪雨に何度か遭遇して、そのたびに結界君を道の脇へ止めて大降りをやり過ごした。
ワイパーの役目などまったく頼りなくて、水中を走っているような感じだ。
江の川の支流もアチコチで増水が確認できたが、断続的な短時間の豪雨なので、なんとか許容の範囲で踏みとどまって濁流を阻止している。
この程度のことだと、江の川の増水もそれほど心配することもないだろうが、それにしても、短時間の降雨量が非常識なほどすごいことになっている。
チキンオヤジは、チンチンも縮み上がるおもいで街道の様子にビビりながら吉田家へたどり着いた。
石見銀山の町並みへ入る頃は、殆ど雨も上がって傘が必要にないほどだった。
こんなことなら、万善寺の出発をもう少し遅らせておけばよかったとも思ったが、あのAppleWatchでも局地的な豪雨は予測不能だし、地球の自然相手にジタバタしてもしょうがないし、今の自分にはせいぜい観音様に手を合わせるくらいしかヤルこともない・・

吉田家は、いつもと変わりなく平静だった。シロの具合が良くなくて、食欲もなくてぐったりしている。それ以外は、特に変わったこともなくてやたらに蒸し暑く不快だった。
動物は本当に正直で嘘がつけない。
調子の悪いシロをクロが極度に警戒している。
自分にとって不易な条件を本能的に排除しようとしているみたいで、そうすることで、自分の生き残りの条件を確保しようとしている感じだ。
まだ小さくて幼いころはそういうこともなかったが、成長して色々な猫なりの知恵もついて脱走も経験して場数も踏んで、身につけた自分なりの生存の手段なのかもしれない。
自然の猛威に抵抗の術もなく、ビクつきながら観音様にすがっているナンチャッテ坊主は、クロの生存に執着する非情な強さに生きる力の具体を教えられた気がする。

IMG_2018.jpg

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