工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

しおらしいメール 

2017/07/17
Mon. 23:27

7月の熱い連休が終わった。
かろうじて、連休最終日に石見銀山の吉田家へ帰宅することが出来た。

週初めに大森小学校のワークショップがある。
島根県現代彫刻振興委員会が毎年この時期に講師派遣をさせてもらっていて、今年でもう5年は過ぎたと思う。
吉田家の子供たちが全員お世話になって卒業させてもらった小学校だから、何かのかたちで美術造形を通した恩返しができないかと思っていたのだが、2010年からスタートした現代彫刻小品展でワークショップと講師を招聘するようになって、せっかく、プロの彫刻家が島根県へ来てくれるのだから、小学校の子供たちと美術交流をしてもらうのも良いことだと思いついて、それ以来日程の調整が可能な限り、この夏休み直前に時期に大森小学校へお邪魔する機会をつくるようになった。

幾つかの事情が重なっためぐり合わせで、とっても久しぶりに彫刻家吉田正純が今年の講師を引き受けることになった。
ワークショップ材料を万善寺へ移動して、寺の作務の都合をみては材料や道具などの準備をしたりしてきて、連休最終日になって最後の調整が終わるようにスケジュールを組み立てた。
・・・と、其処まではおおよそ予定通りに進んでいたところ、鳥取で学校の先生をしながらコツコツ制作に取り組んでいる絵画の新人から、「吉田さんのおじゃまにならないようにさり気なくチラリとお目にかかれたら・・・」などと、いやに低姿勢のしおらしいメールが入ってきた。
7月の終わりにある展覧会へはワイフも出品するから、まんざら無視もできないし、特に作家歴の短い新人は海千山千魑魅魍魎の蠢く美術界の実情を知らないまま、マンマと「飛んで火にいるナントヤラ」状態になって、純粋で清らかな造形精神が錯乱炎上でもしたら大変なことになるから、ここはひとつ、吉田のたるみきったひと肌でも脱いでやってもいいかと、珍しく坊主の仏心が目覚めて「どうすればいいの?時間調整しようか?」って感じのメールを返しておいたら、描きかけの絵や幾つかのパーツを持って万善寺までやってきた。
彼女は、倉敷の児島旧家でのインスタレーションがいい感じだったので、何かしらその路線で次の展開に繋がってくれると良いなと思っている。
今は、未消化の曖昧な状態が続いているが、かえってそういう制作上の朦朧としたカオス的世界観が制作者の「リアルな今」を伝えているふうにも感じて、それがモヤモヤと漂う空気感として画面に切り取られるのも面白いかも知れない。
ベースになる絵はまだ下描きの段階で、題材もどちらかといえば直接的すぎて商業的素材に見えなくもなかったが、まぁ、それもボキャブラリーの積み重ねの過程でそのうち自分で気付くことでもあるだろうし、彫刻家吉田正純としては、「今はまだ静観の時期かな!」などと、偉そうに勝手に納得したりしつつ、幾つか思いついた吉田流の参考素材を提供しておいた。
たとえば、「赤ひげ」とか、「第三の男」とか、「麦秋」とか・・わかるかなぁ〜?・・

IMG_2040_20170718062828fa4.jpg
IMG_2037.jpg
IMG_2038_20170718062827911.jpg

[edit]

CM: 0
TB: 0

page top

この記事に対するコメント

page top

コメントの投稿

Secret

page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://tetujin29.blog31.fc2.com/tb.php/2703-eb992cc5
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

page top

2017-11