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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

坊主も作家も 

2017/07/26
Wed. 23:52

前日の雨が上がって、琴引山の木々からは雨水が気化して空に戻っていく。
この1日で島根県内アチコチを300km以上走った。結界くんのエンジンオイルは、交換時期を過ぎているが、カーショップへ行く時間がなかなか作れない。

先月遷化された方丈さんの本葬に向けて、事前の準備でお手伝いの方丈さま方が参集されるので、主喪(しゅそう)役の私も朝から隣町のお寺へ向かった。
主喪は、一般で云うと喪主のような立場の配役になる。これは、表向きの建前当て職のようなもので、内実は副住職のご長男が喪主になっている。宗門僧侶の立場では、この副住職は、遷化されたご住職のお弟子さんに当っている。それを遺弟(ゆいてい)と称し、本葬では遺弟としての立場で諸々の役割を果たすことになるから、別に表向きの喪主的役割を受け持つ係が必要になるわけで、それが万善寺方丈の私に当たったわけだ。
なかなか、一般では理解不能で面倒な習わしが宗門の葬儀の決まりごととして今に継承されている。
それぞれ、寺の内情や方丈さまの功績やお檀家衆護持会のお考えや、それに当日配役寺院の事情などを総合して、多少のオプションが加わったり、逆に次第の変更や割愛があったりするので、あらかじめの予習や予行練習をしておく必要もあるし、この度のように葬儀会場となる本堂を中心とした模様替えなどの準備もしておくことになるわけだ。

松江の美術館で山陰二記展がはじまって初日でもあるし、今年はワイフが留守にしているし、他にも彫刻のベテラン出品作家が揃って留守にしているから、誰かが搬出のことも含めて遺漏の無いように手配しておかないと絵画の皆さんへ迷惑をかけることになる。
こういうことは前々から分かっていることだから、出品者でありグループのメンバーでもある彫刻の仲間には誰かが事前に申し送りをして事態の収集調整をしておくべきことだと思う。その「誰か」が立場としてはワイフであるわけなのだけど・・・
部外者である私がしゃしゃり出るのもどうかと思いつつ、ワイフとのやりとりで事前調整が出来ていなさそうな雰囲気を感じたので、今回はさり気なく搬入搬出へ絡んでおくことにした。

僧侶と作家は、職業の接点があるわけでもないが、モノの考えや立場が比較的近いと思っている。規模の大小はあってもひとつ寺の住職としての立場は、ある意味腕一本で表現し個人オリジナルな独創的思考を身上とするアーチストと似たようなところで考えたり行動したりしていたりする。
私自身がそういう立場で日常の暮らしを使い分けたりしているからそう思うだけのことかもしれないが、とにかく、それで良いこともあればどうかと思うこともある。
個人のプライドであったり、テーマや主張の好き嫌いであったり、頭の数ほど口の数もあって考えることも言うことも違うし、行動パターンも違う。
坊主集団の良いところは、みんながそれをわきまえて自分の立ち位置をキープしながら、一方で組織的な集団行動も出来る配役を粛々とこなせることだ。
坊主も作家もお互い一人の人間だし・・・それなりに過不足なく付き合うのも面倒なことでけっこう疲れますなぁ〜・・・

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