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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

蒸し暑い一日 

2017/07/27
Thu. 23:01

万善寺台所に壁を作って一つの部屋を二つにしようと計画したのが、5月の連休明けくらいの頃だった。
ひとまず、憲正さんの3回忌と俊江さんの49日が終わらないと改修作業を始められないだろうと思って、まずは法事までに6畳と3畳をフローリングへ改修することを優先した。結果、棟梁の都合で大工工事が先延ばしになって、そのまま玉突きされて台所の改修も遅れて、その間に予期せぬ仏事が加わったり今回の展覧会ではワイフの代行をしたりして、やっと本気で大工仕事に取り掛かることが出来たのが本日であった。
素人だから、とても表向きの大事な場所をイジることは出来ないが、私の一人暮らしでしか使わないところとか、台所のようにたまに家族の誰かが使ったり、1年の数回の万善寺年中行事でワイフの世話になったりする程度で使用するくらいのところは、素人のなんちゃってリフォームで十分だ。
例のごとく石見銀山から通勤坊主の途中で、ホームセンターへ寄って必要な資材を仕入れて、コンビニで熱中症用のスポーツドリンクを買って万善寺へ着いたのが9時前だった。
この半世紀で床がブクブクに弱って、場所によってはよほど気をつけないと踏み抜いてしまうまで傷んでいた。だいたい12畳くらいの広さへコンパネを隙間なく敷き詰めて、その後壁を造った。冷蔵庫の場所が動かせなかったり、作り付けの食器棚の場所が悪かったりして、シンプルな四角い部屋を作ることができなかったが、色々工夫して夜の9時過ぎにやっとひと通りの大工仕事が終わった。

松江の美術館で開催中の展覧会に、私が初めて見る絵画の新人作家(だと思うけど・・)が2人出品していた。
1人は、父親がその展覧会のベテラン出品者で、影響を受けた息子も絵を描きはじめ、目出度く父親と同じ会場へ自作を展示することになった二世作家になる。
初めて見る絵画だから新鮮に観ることが出来た。年齢がわからないので何とも言えないが、抽象の硬い構図と色彩の組み立てに「苦悩する若者」がイメージされた。これからその絵がどのような展開をみせるのか楽しみである。作風の正直さに現代美術の曖昧な境界が必然性を持って加味されてくるともっと面白くなっていく気がする。構図や色彩が直接的であることに対して、筆触の不規則性がズレすぎているふうに見えて、素直に絵のフレームへ入り込むことができにくかった。きっと、トテモとても真面目すぎるくらい真面目なヒトなのだろう。
もうひとりは、たぶんまだ20代後半か、もしくは30代前半くらいだろう女性作家。
出品者の会話を聞くともなしに聞きながら想像するに、何処かの高校の美術の先生らしい。アカデミックで素直な作風の静物画は、室内の一角を切り取って構図を決めた癖のない伸びやかで爽やかな具象の絵に仕上がっていた。題材や作風は今回の展覧会出品絵画の中ではとても分かり易く万民受けすると思う。其処にあるものをそのまま丁寧にうつしとることには、それなりのデッサン力が大事であって、その力量の有る無しが絵画に深みとか説得力とか、絵の裏に隠された作家のテーマの重さに還元される。絵画に限らず、具象の表現の難しいところはテーマの設定と、その目指す先をどのように咀嚼して鑑賞者へ正確に伝えることが出来るかということのように思う。
ただ、上手に描くとか上手に描けたとか、そのあたりで思考や方向が止まらないように自分の絵へグイと踏み込んで欲しい。

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