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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

一人暮らし坊主 

2017/08/26
Sat. 23:59


「いやに冷えるなぁ〜・・・」と気づいて目が覚めると、まだ早朝の5時前だった。
万善寺の庫裏に漂う空気はヒンヤリとして肌寒い。
AppleWatchを見ると、飯南高原の気温が17℃だった。
ほんの数分の間に東の空がいっきに明るくなって、鳥たちが鳴き始めた。
二度寝をむさぼろうと思ったが、昨夜寝る前に白衣などの着物類を洗濯機へ放り込んでおいたのを思い出してその機会を失った。

今年のお盆がひとまず終わった。
来週からは気持ちを切り替えて石見銀山暮らしをしながら彫刻制作に入ろうと計画している。
それにむけて、寺の夏を整理しておかなければいけない。
夏の着物類や衣を洗って、8月最後の草刈りもしておかないといけない。
昨年までは母親が万善寺の庫裏で暮らしていたから、その遠慮もあって季節の節目に区切りをつけることが出来にくかった。あと何年続くかわからないが、これからしばらくは気兼ねなく自分のペースで寺暮らしを続けることになる。

午前中は、この夏最後の棚経と古墓供養を2軒分済ませ、午後からは施食会に随喜した。
江津市桜江町の日笠寺さんが説教導師をお務めと案内にあったので、法要が終わってから時間の許せるところでギリギリまでお話を聞かせていただいた。
日笠寺さんは、先代住職がご健在の間は東京暮らしが長かった。
ご本人は哲学者でもあって、武蔵野美術大学で座学の講義もされていた。その縁があって、随分前から親しくお付き合いさせてもらっている。
現在は、東京の自宅へ奥さんを残し、日笠寺で一人暮らしをしながら住職に専念されていらっしゃる。
聞くところによると、五年前と2年前に2度ほど脳梗塞で倒れられたそうだが、後遺症もなく見事に蘇られて、このたび久しぶりに元気なお姿を拝見することが出来た。
お説教も相変わらず哲学的で奥深く、仏教の常識に固まった説教坊主とは一味違って面白い。最後まで拝聴したかったのだが、次の用事もあって途中で退席した。
まだ70歳代だが、お元気なうちに万善寺でお話をいただきたいと思っている・・・さて、今のお檀家さんの状態だと実現が難しいかもしれない。
彼のことについては、まだまだ語りたいことが山ほどある。それほど魅力的な人で、憧れの方丈さんである。

お葬式の導師代行をした施主さんの三・七日なので、事前の打ち合わせ通り、夕方6時を目指して移動した。
その施主さんの菩提寺の跡取りになる方丈さんから、具体的な支持もないので万善寺流の七日務めをして、途中、スーパーで夕食の買い出しをして寺へ帰った。
例年だと、お盆の一区切りでワイフの手料理をパクツキながらささやかな打ち上げをしていたが、今年はひとり飯で寂しい夕食になった。
「こういう年もめったにないだろう・・」冷奴用のわけぎを刻みながらふとそう思った。

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