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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

クスノキ 

2017/08/28
Mon. 23:52

飯南高原に比べると石見銀山は残暑が厳しくて暑い。
夜も寝苦しくて、なかなか寝付けないし夜中に何度も目が覚める。
・・・というわけで、とっても久しぶりに石見銀山吉田家に帰宅した。

前日の夕方にユキちゃんが万善寺へやってきた。
夏休みの間は、彫刻の制作も小休止で、各地のイベントやワークショップへ参加して過ごしているようだ。
話を聞くと、クリエイティブなことが本当にスキなのだなぁと思ってしまう。
私もどちらかといえばそちらの方面へシフトしている気もするが、彼女ほどアクティブにその系統の情報を収集してアチコチ出かけるほどマメでもない。それだけ、彼女が心身ともに健康で若くて私がジジイだということなのだろう。
そういえば、彼女との出会いも現代彫刻小品展のワークショップ会場だった。その時の世間話がきっかけで今につながってくるのだから、なかなか面白い縁があったのだなぁと他人事のように思ってしまう。
最近、こういう何かに向かって脇目をフル余裕もないくらい突き進むタイプの若者を見かけなくなった。
どこかしら自分の限界を楽なあたりに用意して、そこらへんで満足して、すぐ目先の近い将来を比較的常識的な路線に落とし込んで、大きな夢を持つこともなく、つつましく毎日を過ごす若者が私の周囲には多い気がする。もっとも、過疎の進む万善寺周辺の若者事情に限ったことのことだから、他の土地ではもっと若者の活性が充満しているのかもしれないけど・・・

せっかくだから、ユキちゃんを誘って親しくしている製材所へ出かけた。
以前から、「クスノキの丸太があるけど見てみないか?」と聞いていて、それが木彫のユキちゃんにどうかと思っていたところだったから、材料代のことは後回しにして、ひとまず現物をこの目で確認しておこうと思っていたところだった。
1.5mと5mの丸太があって、どちらも数年前の大水害で水没したものだった。幸い、水が引くと濁流に流されることもなく、資材置き場で土泥に埋まったまま見つかったのだが、そういう悪条件に遭遇した材料は建材として売り物になりにくいらしい。
私は鉄の彫刻を造っているから、どちらかといえば木材は縁遠いが、ユキちゃんのような木彫をメインに考えている作家には都合の良い材料であるかもしれない。
外側の白太部分は腐っているが、芯の方はシッカリしていて彫刻に出来るものだ。

ユキちゃんにとっては、大学の卒業制作以来の大作になりそうな気もして、ひとまず「短い方だけでも自腹でなんとかしてみろ」と購入を勧めた。残りの5mの方は私の懐事情を考えると少々厳しい金額だったが、せっかくのことだし、それも何かの縁だろうと思って引き取ることにした。万善寺の駐車場まで運んでもらって、そこで少しずつ刻みながら使おうと考えている。
このまま彼女が本気になって彫刻制作にハマることにでもなれば、その丸太を小売して原価のもとを取ることが出来るかも・・と、俗な打算が脳味噌を駆け巡ったりする。

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