FC2ブログ

工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

Happy Birthday 

2017/08/29
Tue. 23:06

約1ヶ月ぶりに吉田家でワイフと暮らしている。
彼女と知り合ってからだともう40年位一緒にいて、いまさら1ヶ月間離れていても特に大きな気持ちの変化があるわけでもないが、「彼女の方はどうなのだろう?・・」と、「今までに無いほどの気持ちのすれ違いがあるかもしれない?・・」と、そういう意識をしていたりする。
一見、特に変わったふうもなく、普通に今までと変わりない日常の会話になって、空白期間の情報交換をして暮らしの穴埋めをして、ランダムに散らばった石見銀山やワイフや吉田家家族やネコチャンズなどの周辺事情を縫い合わせる。そうして、一つ一つの点が線でつながってやがてそれが絡み合って小さな面になって、面と面が触れ合って少しずつ大きな面になって、その端っこの方に私がしがみついてぶら下がるほどになってやっと、「あぁ〜〜、石見銀山へかえってきたなぁ〜〜」と実感できる。
そうなるまでは、島根県の飯南高原とか石見銀山とか奥出雲とか、そういう狭い地域を、幾つかの顔を使い分けながらボイジャーのように浮遊している感もあって、自分の居場所の定まらないまま、ボンヤリとした疎外感を抱えながら日常の眼前の事実にむきあっていた。

吉田家に少しほど落ち着いて、一歩下がってみると、私のいない間、吉田家は随分荒れた感じになってしまっていた。まぁ、それも当然のことで仕方がない。やはり、ダラダラと何もしないでそこに居ても居なくてもどうでもいいくらいノラリクラリ暮らしているように見えても、私なりにそれなりに自分の役割をソコソコ果たしていたという存在の痕跡がかすかに残っている。

・・・さて、ナニが出来るか??、ナニから始めようか??・・
寺から持ち帰ったツナギに着替えて、1年以上手付かずだった土間の杉の丸太を薪に片付けることから始めた。
私がいない間、ほとんど新鮮な風が抜けることも無かったのだろう、土間が湿っぽく淀んでいる。薪割り機の油圧の油が少しずつ暖まって揮発すると、丸太に沁み込んだカビの匂いに混ざったなんとも異様なほこりっぽい空気がかき混ぜられる。
吉田家の暮らしがそこまで停滞していたのかと、一人暮らしを強いられていたワイフがかわいそうになった。
「ネコチャンズがいてくれるおかげよ・・・」
擦り寄ってきたシロをだきあげて、ワイフがポロリとそうつぶやいた。
ひと頃は、あれだけ猫嫌いを周囲に告知していたはずなのに、彼女の心変わりもナカナカのものだ。それでも、結果的にはソレでよかった。最初に、瀕死のクロを救出して連れ帰ったじゅん君はなかなか良い仕事をしたことになる。

半日かけて丸太を片付けて、土間を掃いた。それから、雨の降る中、工場から花屋さんを回って万善寺へ向かって日が暮れるまで草刈りをして、暗くなってから帰宅した。
ワイフの誕生日はバラの花束をプレゼントしていて、それが恒例になっている。
その夜、吉田家SNSが飛び交い、3人の娘がそれぞれ時間差でワイフへ電話してきた。

IMG_2190.jpg
IMG_0761.jpg

[edit]

CM: 0
TB: 0

page top

この記事に対するコメント

page top

コメントの投稿

Secret

page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://tetujin29.blog31.fc2.com/tb.php/2742-12eb3372
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

page top

2020-06