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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

3.5日の彫刻 

2017/09/29
Fri. 23:33

午前11時30分、今年の秋の展覧会出品彫刻が完成しました♡!
あとは、島根搬入までコツコツと鉄さびを整えるだけとなりました。

制作開始が26日で終了が29日という、突貫制作だったが、途中の迷いもほとんど無く、無心で制作に没頭できたように思う。
この数年間は、どこかしら仕上げのこととか配置構成のこととか搬入搬出の段取りのこととか、とにかくあまりに細かいことまで気を回しすぎて制作が慎重になりすぎたり、周辺の事情へ気を使いすぎたりしていた気がする。
彫刻のかたちが年々複雑になって主題が曖昧にかすんでしまった気がする。
夏の万善寺暮らしから気持ちを切り替えて、彫刻の制作へとりかかることが1年間のスケジュールに組み込まれて、知らない間にそうすることが当たり前になって、比較的ゆったりと制作時間を確保しながらノンビリと制作を楽しんでいた。
ある意味で、自分にとってはこういう気持ちの安らぐ豊かな時間が必要だと思う一方で、その時間に甘えすぎていた気がしないでもない。
自分を追い込んで、ギリギリのところで造形を精査していかないと、かたちのいちばん大事なポイントが曖昧になって茫洋となる。
おおよその方向性が大きくずれているわけではないはずなのだが、制作の途中でいつの間にか自分の主題を見失ってしまって、かたちのつながりのことだけに気持ちが片寄った造り込みが過ぎるふうになっていた。

とにかく、造形の気持ちの切り替えをするには丁度良い機会で、まぁ、そういう潮時であったのかもしれない。
一つ一つの彫刻が一つ一つ完結するのではなく、お互いの関連がゆるやかに継続されて増殖していくようなイメージを持つなら、それぞれの造形が特異に突出しないほうが良いこともある。
3日間と半日の制作の間にそういうふうに考えるようになった。
たとえば、東京の美術館で彫刻展示することは1年に一回のことだが、自分の周辺の然るべく環境を念頭に制作を続けることのほうが大事だと決めると、まずはそれを目標に大きな時の流れの中に我が身を委ねて全体のムーブマンを気遣いながら1年1年の制作や造形に落とし込むことが出来る。
1年360日くらいを造形の思考と創造の瞑想に費やし、残りの5日くらいで具体に置き換える・・・そういう制作スタイルが安定すると、それに付随して幾つかのスピンオフが見えてくる可能性も無いわけではない。
そろそろ自分の先も見えてきはじめているし、これからあと幾つくらいの彫刻が造れるかと思うと、その数も予測できるまでになっている。

ユキちゃんの制作も佳境に入った。
秋の日がどんどん短くなって、野外での制作時間も減ってくる。
午後からホームセンターへ回って投光機を買って、その足で万善寺へ向かった。
「ボクは、なんて優しいヒトなんだろう・・・」自分で自分の行為に呆れてしまう。

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