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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

ヨレヨレオヤジ奮闘記ーその4 

2017/10/06
Fri. 22:43

10月3日の朝は、雨が少し残っていたがボクの彫刻を動かす時とは比べものにならないほど楽ないい天気になっていた。

石見銀山の吉田家を早朝に出発して万善寺へ到着すると、すでにユキちゃんが土蔵の軒下で制作をしていた。
「おはようございます!」の挨拶には相変わらず悲壮感が漂っている。
電動工具の使い方をチェックすると、操作ミスの傷がアチコチに残っている。
技術の方は、こうしてみんな少しずつ上手になっていくものだから、見た目には予測の範囲で彫刻になるにはなっている。
あまり早いうちから、技術とかテクニックとか、そちら方面にコダワリすぎると、かえって彫刻の大事な本質が見えなくなって、手先の思い込みだけの浅い彫刻になってしまう。
少々荒くて雑に見えても、制作者の目指す先のかたちがシンプルにダイレクトに伝わっている方が良いと、自分ではそう思っている。
この半年間、ユキちゃんの木彫を見ていると、あと一歩のところで造形のツッコミが足らないままに終わっている気がしている。
これからもうしばらく彫刻での付き合いが続けられるのなら、そのあたりの弱い部分を越えられるまではなんとかしてやりたいな・・・

そろそろ搬入積み込みの時間が迫っているから、結界君をバックさせてリヤデッキへ載せる準備に切り替えた。
チェーンブロックと足場板を使えば一人で積み込むことぐらいは出来るのだが、こういう一連の動きは、体で覚えることも大事なことなのでユキちゃんと手分けして声を掛け合いながらお互いの役割を分業した。

「とにかく、シャワーを浴びてらっしゃい!!」
これから彼女はいつもの仕事に出かける。彫刻を積み終わった後は、それまでの焦燥感が安心感に変わって「ボォ〜〜〜」っとしているから、声が少し荒っぽくなってしまった。
(ボクが代わりにプラットフォームまで搬入することになるんだけど・・・)
少々おせっかいが過ぎて甘やかしている気もするが、誰かが助けてやらないとどうにも出来ないことだってある。

ワイフは、昼過ぎまでいつもの仕事に出かけているから、彼女には「搬入来なくてもいいよ」と云っておいた。まぁ、これは「おせっかい」というより「生活共同体の愛情」と云うべきだろう。今年は、穴蔵のようないつもの彼女の制作部屋から、完成前の彫刻をギャラリー部屋へ移してあげた。
少しは広々と環境の良いところで彫刻の全体を見渡しながら完成させたほうが気も晴れるだろうと思ったからだ。
搬入前に写真を写してみると、なかなか雰囲気のある面白い彫刻に見えていた。
彼女の彫刻は会場の状況によって色々なふうに変化して見える。以前からそう思っていたのだが、今回は特にそれがハッキリ伝わった。体調不良のままよく頑張った!

IMG_6031.jpg

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