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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

富山の秋 

2017/10/10
Tue. 23:14

大田市役所を経由して富山町へ回った。
まちづくりセンターで打ち合わせをしてから旧富山小学校へ移動した。
教室の状況を確認しながら1階から2階へ展示台を少し運んだ。
奥出雲から展示台と彫刻を移動して以来、誰も何も使われていなかったようで、校舎の中には埃っぽい空気が淀んでいた。
修理をする気もないのだろう、水道の蛇口から水が規則的に滴り落ちている。

学校が廃校になってからもう何年も過ぎているが、いまだに市の教育委員会が管理窓口になっていて、校舎の敷地の端で肩身の狭い思いをしながら窮屈に機能している富山町のまちづくりセンターが哀れに思える。
こういう使いみちの定まらないまま器だけが放置に近い状態で取り残されているようなところを探し回っては彫刻の展覧会やイベントを続けている。
管理責任者が見放した施設は、その気になって探せば何処にでもあるが、その全てが自由に使えるわけでもないし、行政区や自治区の状況で使用規定もマチマチだったりするし、ほとんどは交渉の段階で管理母体の壁にぶつかって企画を断念することが多い。
胡散臭い民間人が営業利益とは無縁の企画を持ち込むことからして信用されないところもあるし、それに文化イベントのメインが「彫刻」だったりすることが窓口担当者の知識や概念の外にはみ出てしまって、良く実態の掴めない曖昧な企画に思われてしまうと、そこから先は取り付く島もないほど事務的な対応に変わって「お話の内容はひとまず聞き取らせていただきましたので・・」あとは、「関係各所と協議して」・・・何ていう感じで逃げを打たれたりしてしまう。

富山町での彫刻イベント「とみやま彫刻フィールドアートワーク」は助成金の補助をいただきながら開催して3年目を迎える。
そのあいだに、少しずつ町内の皆様に顔も覚えられるようになった。彫刻絡みの話題も聞かれるようになって、まちづくりセンターの職員さんからは、町内企画のイベントへ参加依頼をしてもらえるようになってきた。
自分の周囲にほんの数人で良いからスタッフが加わってくれれば、もっとフットワークも軽くなって内容の充実も増すだろうが、吉田にはそこまでの財力も人望もないから、自分で出来ることを自分でやりくりしながら迷惑にならないように動くことが精一杯だ。

富山町の1日目は、野外彫刻の設置で借りている場所の草刈りをした。全部で4箇所に点在している彫刻の周辺を、11月のイベント開催までに見苦しくないくらいには整備しておく必要がある。
野外の温度計が24℃だった。この時期としてはナカナカ厳しく暑い。
ユキちゃんが勤務先から直行して訪ねてきてくれた。校舎の教室を案内したあと、別れ際にスポーツドリンクを差し入れしてくれた。
「ほんにねぇ〜〜、草刈りしてあげられるといいんだけどねぇ〜〜」
知り合いになった地元のおばちゃんが優しく声をかけてくれた。その気持だけでありがたい。「富山の芸術の秋は、草刈りからスタートです!」・・・そう返したら笑っていた。

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