FC2ブログ

工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

オヤジの加齢臭 

2017/11/21
Tue. 10:20

「しょうちゃん、この服すごく臭かったわよ!着たらすぐ洗わなきゃダメよ!」

春先に母親が死んでから、万善寺での一人暮らしが圧倒的に増えて、吉田家でワイフと二人暮らしでいることが激減した。4月からはキーポンの一人暮らしも始まったから、今年になってからの吉田家は一瞬で一家が離散した格好だ。
そろそろ1年が終わろうとする11月も半ばを過ぎて、やっとまとまって夕方から次の朝まで石見銀山の吉田家で過ごせるようになって、そろそろ1週間が過ぎた頃だ。
慢性的に生活のリズムとか、個人のスケジュールがズレてくると、なんとなく自由にワガママが言いにくくなって、少しの遠慮が自分の気持の何処かに張り付いてしまったまま毎日が過ぎている気がする。最近は特に日が短くなって、気がつけば周囲が真っ暗になっている。出先の用事から1時間位かけて吉田家へ帰宅することやそれから後の夕食などのワイフの手間のことを考えると、なんとなくそういうわずらわしさの負担をかけることが悪い気になってしまっている。自分一人のことなら、冷蔵庫にある食材の残骸をかき集めて酒のツマミくらいはなんとか出来たりするから、結局、そのまま寺暮らしが長引いてしまう。それに慣れてくるとそれはそれでどこかしら気楽でいられたりもして、一人でいることの孤独が苦にならないでいられる自分がいたりする。
長期的な別居ぐらしで、掃除や洗濯も自分のペースが出来つつあって、特にサボったり怠慢しているわけでもないし、毎日風呂やシャワーも欠かさないし、自堕落に過ぎているわけでもないと思っているところへ、目の前に洗濯物を突きつけられて「臭い!」と云われたりすると、ナンチャッテ坊主ごときの自分としてはすぐに「カチン!」ときて何処かの感情の糸がプツンと切れてしまったりするわけです。
ワイフは、私の体臭に男フェロモンを嗅ぎ取って「ドキッ!」とときめいてよろめいてしてしまうより、ジジイの加齢臭にむせて拒否反応を示したというわけだ。

吉田家で同居しているネコチャンズは、私が留守をしている間にオヤジを見て逃げ回るようになった。クロはもともと抱かれることを嫌がるところがあって、それを無理やり捕まえて抱きしめながら頬ずりしたりするものだから余計に嫌がって、我慢できなくなると「シャァー!」と威嚇してくる。そのクロのホッペタの下辺りにある汗腺から醸し出される香ばしい香りをクンクン嗅ぐことがスキで癒されるものだからいくら嫌われても思わず抱き上げてしまう。
聞くところによると、クロのその香ばしい香りが猫社会での男フェロモンであるらしい。
そもそも、男フェロモンは闘争心を撒き散らして自らの男の強さを誇示したり、そうすることで男社会の力関係の上下をハッキリさせて無駄な争いを避けたりするという働きを持っているらしい。メス猫は、その男フェロモンを敏感に感じ取って好き嫌いを決めているようなところもあるらしいが、殆どの場合、男フェロモンによろめくよりオスの欲望に押し倒される恐怖心が勝って拒否反応を示すことが多いようだ。吉田家のシロが四六時中ワイフにベッタリくっついて加齢臭なのかフェロモンなのかただようオヤジの私から逃げ回っているところを見ると、そういう解釈も大きく外れていない気がする。

徳島の搬出が終わった流れで武田亜希子さんの彫刻を小学校のアプローチから移動して、3人の金属彫刻作家の3点の鉄の彫刻を1箇所に集めた。
富山の野外彫刻がまた充実した。

IMG_0788.jpg
IMG_6764.jpg
IMG_2422.jpg

[edit]

CM: 0
TB: 0

page top

この記事に対するコメント

page top

コメントの投稿

Secret

page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://tetujin29.blog31.fc2.com/tb.php/2795-95592f1d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

page top

2020-08