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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

坐看雲起時の日々 

2017/12/06
Wed. 21:39

島根県上空へシーズン最大の寒気団が北から下りてきて2日目になる。
これからこの規模の寒気更新が続きながら冬が本格化し、万善寺が雪に埋もれて孤立することになる。まだそれほど強烈な寒さを感じるほどでもないが、肩口から背中にかけて部屋の寒気が絶えず入り込んで寒気が収まらない。

11月の月末にしばらくワイフが留守にしていた関係で、夜は吉田家に居ることが習慣になってきた。母親が死んでからは、どちらかといえば万善寺でのひとり暮らしが多かったから、やっとこの頃になって通勤坊主の感覚が戻ってきて朝もちゃんとそれなりの時間に規則的に目覚めるようになった。それに、このところクロが私の右肩の横で夜通し寝るようになって、こちらの方も習慣になりつつある。いつもは抱かれることを嫌がって、私を避けて適度な距離を起きながらゴロゴロしているのに、寝るときだけはむこうの方からさり気なく定位置へ擦り寄ってくる。今年の春までオヤジの腕枕で寝ていたキーポンが一人暮らしを始めて吉田家からいなくなったから、その変わりというわけでもないだろうが、クロは今までにないほどの近い距離で寝るようになった。アイツも、それなりに歳をとって気持ちも性格も少しずつ落ち着いてきたのかもしれない。

井形さんの彫刻を積み込んで九州の大牟田まで往復したその夜に、地元で暮らす中学の同級生たちが集まって忘年会のような同窓会を開いた。
吉田は、何故かそういう集まりのある時に限って、寺のことや彫刻のことで用事が重なって出席率が悪い。1年を均してみると3割位に留まっていると思う。
誘いの電話口で、丁度その日は都合が悪いと断ると、まずは、「ガハハッ!!」と大笑いが始まる。それはそうだろう・・・だいたいが年中自由にヒマに暮らしていて、坊主のくせに着物姿でウロウロすることも殆ど無いことくらい、地元で暮らす同級生たちはとっくの昔から知っていることだ。久しぶりに町の何処かで逢った時など、「お前、このあいだ草刈り機2本も積んで何処の草刈っとった?寺の山、そんなアチコチにあるんかぁ?」などと、冷笑してイジられる。坊主が着物の代わりにつなぎ着て鉄板の入った重たい長靴はいて結界くんに乗ってウロウロしているところをしっかり目撃されているわけだ。癪に障るから、たまに改良衣スタイルの時など、そのまま出先から近所の農協スーパーへ寄って、難しい顔して、豆腐とかモヤシとか買ったりするが、そういう時に同級生に会うことも無いから無駄なアリバイ工作で終わってしまう。結局、「吉田がおらん時ねらって飲み会するようにしとるんよぉ〜!お前がおるとみんなの酒ひとりで飲んでしまうけぇ〜損するガァ〜」などと、次の飲み会の酒のツマミにされる。
10人位集まったが、飲む奴はそんなにいなかったのに、軽く焼酎が1升ほど空いて解散になったらしい。

粛々と「坐看雲起時」の日々をおくっている今日此頃、琴引山の頂上あたりまで厚く下りた雲からは、絶え間なく牡丹雪がまっすぐに境内めがけて落ちている。
朝方は粉雪だったから、昼を過ぎて少し寒さが緩んできたのかもしれない。このまま一晩降り続いたら、そろそろ結界くんで境内へ登ることもできなくなりそうだ。
万善寺暮らしにマレーシア産のマングローブ間伐炭と火鉢が欠かせなくなってきた。

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