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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

ラップ 

2017/12/12
Tue. 20:01

「吉田さんの梱包は無駄がない❗ラップぐるぐるで腕が痛くなったのもうなずけます。時間も労力もかかったことでしょう。おちびたち全員の帰宅を確認しました・・・」

少し前に、大牟田の井形さんへ旧富山小学校2階の教室などを使った個展の彫刻を返しに行った。
ダンボールが5つくらいと、あとはエアキャップとラップで梱包したものをワンボックスに積んで陸送した。
大きな方の彫刻本体はFRP製なので、軽くて丈夫だから取扱も楽だったし、小さな彫刻は素焼き程度で焼き上げた無垢のテラコッタで、こちらも少々のことでは壊れないくらいのものだったので、無造作にダンボール箱へ詰め込んだ。
「表面塗料が劣化するかもしれないから、梱包は早めに解いておいたほうが良いかも・・」と、帰りがけに伝えておいたから、その返事が来た。
とにかく壊れないで無事だったことがうかがえて少し安心した。
今年は、井形さんも含め彫刻の梱包や返却で1週間位かかった。1点ずつ数えると100以上の彫刻が集まったから、まぁ、それなりに責任を持って返却するまでのアレコレをするとなると、そのくらいの期間は必要だっただろう。

私がはじめてラップ梱包を見たのは、石見銀山の隣町にある瓦工場の作業場だった。
製品になった瓦がパレットに積み上げられて、それをひたすらグルグルと何重にもラップで巻き続ける専用の機械があって、ベルトコンベアの流れ作業の最終段階のあたりでそれが絶え間なく回転していた。今から20年以上は前のことだったと思う。
次に見たのは2010年の梅雨に入る頃だった。
現代彫刻小品展を企画して、島根県内外の彫刻家へ開催要項を発送して、出品の有無を待たないまま、ボスターやチラシを持って広報を兼ねた協賛金獲得に回った先でそのラップを見た。工場の広報担当はPTAの関係で昔から知り合いだったから、彫刻展のことよりラップのことに話がそれて、結局、賛助金の獲得までに至らないままだったが、そういう、工業用のラップは随分前から実用化されていたのだということを知って、なんとなく納得した。
そのラップは、今ではホームセンターや100円ショップにあるほど家庭の日常品になっている。彫刻だけでなくて、キーポンの引っ越しでも大活躍した。

瓦工場では、瓦の乗ったパレットを載せた回転台とラップのロールを上下させながら巻きつける2つの回転動作が1つに連動して動いていた。
彫刻の梱包は、凸凹もいっぱいあるから単純な動きでは対応ができないだろう。やはり、少々面倒でも人力で巻きつけるのが一番安心できる。今のところ、そういう作業の殆どを一人でまかなっているが、出来たらあともう一人が一緒になってラップを巻きつけることが出来たらずいぶん楽になるだろう。
来年は、そういう作業を手伝ってくれるような若い彫刻家が吉田の近くで育ってくれるといいなぁと思う。
いまだに右手の肘から肩にかけて痛みが続いている。ジジイになったものだ。

IMG_6070.jpg

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