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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

真夜中のノッチ 

2017/12/16
Sat. 23:18

万善寺で、いつものように一人寂しく男飯をつくって昼ご飯を終わらせた。
外は冬といえば冬らしいものの、どちらかといえば雪になるほどでもなく雨の方が多くてなんとも微妙な天気が朝から続いている。

ガタピシの日本家屋はとにかく隙間風がひどくて、夏の間はそれなりに涼しくて過ごしやすいが、冬になると一気に冷え込んで家も外もたいして気温が変わらない。
炬燵もあるが、それに潜り込んでしまうとそのまま出れなくなって一日中ゴロゴロとだらしなく過ごしてしまうから、今は台所の食卓へ寺務の用事を広げてテーブルと椅子の暮らしをしている。

少しはお昼休みでもしようと、憲正さんが使っていたベッドへ横になってくつろいでいると、久しぶりにノッチからLINE電話が入った。
フロリダと島根では約12時間の時差があるから、島根が昼の1時だとフロリダは夜の1時ということになる。
「こんな夜中にまだ起きてるの?」
「いつもだいたいこんなもんだよ。寝るのは3時くらいかな??」
コマ落ちでぎこちない動きのノッチが、缶ビール片手にニッコリ笑っている。
アメリカの人たちはほとんどライトビールばかり飲んでいて酒好きのノッチには味気ないのだそうだ。それで、ビンテージのラガービールをみつけてそればかり飲んでいるらしい。ラベルを見せてもらったが、初めて見るものだった。
とりとめのない会話なのだが、久々にノッチの声が聞けて良かった。
気がつくと1時間ほど喋っていて、その間に、ノッチは缶ビール2缶あけて、マルガリータを作って飲んでいた。私はこれから石見銀山へ移動があるし、雪の状態も心配だからアルコールはグッとこらえて、コーヒーをチビチビやりながら会話に付き合った。

ノッチもそろそろいい歳だし、10代から3回ほど外国で暮らしていて、そろそろ日本へ落ち着こうと考えているようだ。
我が子とはいえ、本人の気持ちのことだから私の思うことを押し付けるつもりもないから、彼女の自由にすればいいと思っているが、最近の日本は貧乏な国民(ボクのことです・・)から容赦なくアレコレ理由をでっち上げて金を巻き上げるような国になってしまったから、ノッチのような自由人にはきっとかなり住みにくいのではないかと思ってしまう。
彼女がフロリダに居る間のいつか、ノッチを頼りにワイフと二人で旅行でもしようと思っている。前回、シンガポールの時は、そのつもりで500円貯金をしていたのに、あと一歩というところで、ノッチが帰国してしまった。結局、あの時の500円はボクの彫刻に化けてしまったが、使いみちとしては実に有意義であって、保険だとか年金だとか消費税だとか、そういうことで巻き上げられよりずっとマシだった。あの時の残金と、その後も続いているワンコイン貯金を元手に、アメリカ往復くらいはなんとかなるのではないかと試算しはじめた。あとは、ワイフが本気になってくれるだけだが、仕事や地域の付き合いにとにかく前向きな人だからどこまで個人の自由を優先できるか・・それが問題だ・・

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