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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

西方浄土 

2018/01/12
Fri. 18:17

雪深い万善寺のトイレ読書で村上春樹さんの文庫本をペラペラめくっていたら、ボブ・ディランの「I Shall Be Released」を思い出した。
そういえば、何日か前に「チョコレートドーナツ」の映画の事を考えていたから、たぶん頭の何処かにその記憶が残っていたことが影響していたのだろう。

ボブ・ディランといえば、最近はノーベル文学賞を受賞したことで話題になっていたが、私にとっては多感な10代の思い出の中でラジオから流れる彼の歌の方が強く記憶に残っている。
それから上京してはじめて遅ればせながら彼の顔を知った。もう少し小奇麗にしていれば「けっこういい男だろうに・・」と思ったが、あの頃は、あぁ云う格好が流行っていたし、私もひとの迷惑を無視して似たような格好でいた。

デッサンなどの勉強をしていて、それに疲れると音楽雑誌に載っている英語の歌詞を和訳したりして暇をつぶしてた。どちらかといえば、インドア派の引きこもりに近い暮らしをしていて、アルバイトが休みの時は一晩中TEACに録音したカセットを回しながら、ビートルズとかギルバート・オサリヴァンとかイーグルスとかなどと一緒に、ボブ・ディランの詞も単語一つずつ辞書から抜き出していた。
デッサンなどの時間を削ってそちらの方へ気持ちが傾いていたら、もっと英語が好きになっていたかもしれないと、今になって思う。そういう、私の中のもう一人の自分が吉田家次女のノッチへ引き継がれていたのかもしれない。現在の彼女は、日常会話レベルの英語は普通に喋って、それなりに不自由なくフロリダで暮らしている。
単語を和訳していると、ボブ・ディランの歌詞はどうもうまく日本語にならなくて、ピンとこないままでいることがほとんどだった。あのI Shall Be Releasedもその1つで、歌詞の途中に西とか東とか出てきて、「From the west unto the east」のところがどうにも意味がつかめなくて、あの頃は、それで余計にその曲が忘れられないでいた。
半世紀も過ぎた今頃になって「チョコレートドーナツ」のおかげで、またあの頃を思い出して、それがノーベル賞に結びついて、それが村上春樹へ結びついて、たまたまトイレでそれらのキーワードが逆連鎖になってFrom the west unto the eastに行き着いたのだと思う。
もう、還暦を過ぎて人生が一巡した今になって、思いついて改めて日本語を当てはめても、やはりチンプンカンプンであの頃と変わりなく、ボブ・ディランの歌詞は私のような凡人には難解のままだった。
雪に埋もれた万善寺で、見つけた和訳がなかなかいい感じだった。

http://blogs.yahoo.co.jp/hotel_zihuatanejo/30437465.html
最近は、Googleさんがイザという時、ボクの強い味方になってくれる。
そして、坊主的に拡大解釈すれば、西方浄土の阿弥陀さんが、未来を司る如来さんであるということに思い当たった。
まぁ、あの頃も今もボブ・ディランが仏教を信仰しているということはまずありえないことだろうが、どんな宗教も結局は「ある根本」へ行き着くと云えなくもないしねぇ〜・・

IMG_6160.jpg

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