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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

猫のこと 

2018/02/05
Mon. 22:01

節分の夕方に石見銀山へ帰ってから、寒波の飯南高原を気にしながら吉田家に居続けている。漏水のこともあるし、すぐにでも万善寺へ帰ろうと思いつつ、やはり暮らしの楽な方へ気持ちが動いてしまうあたりが自分の軟弱なところだ。

先日から吉田家で寝るようになってクロが一緒に寝てくれるようになった。彼は毎年冬の寒い時期は掛け布団のど真ん中を陣取って、そのあたりで丸くなっている。彼のために昼間も布団を敷いているようなところもあって、そうしておくと、ほぼ1日中そこを寝場所にしている。夜行性でもあるから、夜はだいたい私のほうが先に寝ていて、夜中にうなされて目を覚ますと、いつの間にか私の太腿や股間の上で丸くなっている。重たくて寝返りをしてもクロは動こうとしない。目は覚めていると思うのだが、はじめから人間を無視しているようだ。とにかくマイペースに自分の思い通りの毎日を図太く生き続けている。そういうところに私の父性本能がくすぐられて可愛くなって思わず頬ずりしてしまったりすると、しばらく面倒臭そうに我慢しているが、限界を超えると建前上フギャー!と鳴いてシャァー!と威嚇してくるものの別に本気で怒っているわけでもなく、絶妙のサジ加減でそういうポーズをとりながら一定の距離を挟んで私との付き合いが続いている。

猫というと・・・
昔、寺のすぐ隣の家で三毛猫が飼われていて、その家の娘と同級生だったから猫が目当てでよく遊びに行っていた。同級生の娘のお母さんで三毛猫の飼い主のカネさんは「ネコイラズ代わりに飼っとるんよぉ〜」とよくいっていた。メス猫は家について遠くへ行って行方知れずにならないし、ネズミをはじめとして家の中の害虫も捕獲してくれるから色々と都合がいいと教えてくれた。他所の人にはあまりなつかないで、少年の私を見るとサッと何処かへ隠れてなかなか姿を見せてくれなかったが、犬とは違った可愛さがあった。
万善寺の先住夫婦はとにかく猫嫌いで、本堂の近くで野良猫を見かけると目の色を変えて石を投げつけるような人たちだった。いつだったか、本堂の座の下で野良猫が子供を産んだことがあって、その時は近所の檀家さんを呼んだりして本堂の座の下から境内中追いかけ回して大捕り物になった。結局、野良猫が一枚も二枚もウワテで、上手に人間をかわしながら小さな子猫を一匹ずつくわえて、もう一軒の方の隣の農家の納屋へ移住してそこで子育てをすませた。その家の奥さんのフミエさんは、寺から移住した猫の親子をしばらく飼うでもなく養ってくれていたようだが、それから先のことは覚えていない。親猫を捕獲するには、まず子猫の方を捕まえてしまうと楽だったろうに、猫嫌いの先住夫婦はそのことに気づかないままお檀家さんと一緒にセッセと親猫ばかり追い回していた。子供ながらに、「坊主にあるまじき行為だろう!?!」と、呆れながら猫の賢さに心のなかで拍手していたことを思い出す。上京してデッサンなどの美術系の勉強をしていた頃、東京の西部をアチコチ点々と引っ越した後、しばらくの間明大前の六畳一間トイレ台所付き元お屋敷付属の書生部屋だった離れの一軒家で暮らしていた。箒ゴミの掃き出し窓が畳と面位置にあって、いつの間にか一匹のメス猫が其処から出入りするようになって、ご飯もあげないのに同居が始まってしばらく住み着いた。その間に3匹の子猫を電気コタツの中で産んで育てて、いつの間にかいなくなった。野良猫とはいえ、上品で頭脳明晰の美人ーイヤ、美猫!だった。あの時は彼女の処女を奪って妊ませた野良猫野郎にチョットだけ嫉妬した。

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