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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

甘いささやき 

2018/02/18
Sun. 23:03

もう半年は過ぎたかもしれない、万善寺の単身赴任が続いていた頃、吉田家のリビングに新しくソファーベッドが加わった。それは、ワイフが思いついて買ったもので、昼寝とかチョット休憩の場所が欲しかったと云う。若干思うところもあったが、既に彼女が便利に使っていたし、今更波風立てることもないかと、そのまま受け入れることにした。
ある日帰宅してみると突然リビングが一気に狭くなって、わずかに見えるフローリングが部屋と台所を結ぶ通路になっていたわけだから、当初は少々戸惑ったものの、そのうち慣れた。
あれから、子どもたちが時々帰省するとその場所が数日のあいだ即席のベッドになる。
昔の吉田家は親子6人で暮らしていたわけだし、おじいさんやおばあさんが生きていた頃は退院した後しばらく療養の部屋を用意できるほどの空き部屋もあったから、片付ければそれなりに広々とした部屋が無いわけではないのだが、子どもたちがいなくなって昔のように頻繁にお客も来ることがなくなって、現在に至って、私の通勤坊主とか単身赴任とかが当たり前になってくると、1日の殆どをワイフ一人で過ごすことになって、彼女の導線が極端に狭まってきた。そういう現状で、彼女の使い勝手の良いストレスの少ない生活ができればそれはそれで大事なことでもある。

このところ、冬の万善寺の維持管理のことで少しずつ疲労が溜まっていたようで、いつものように夕方に帰宅して夕食が終わって、寝る前のひと時をそのソファーベッドで過ごしていたら、いつの間にか寝てしまっていて気がつくと朝になっていた。
連休の時にじゅん君が帰省して使ったままの状態だから、寝ようと思えば何時でもそのままベッドになってしまう。それに、昼のうちはワイフも留守でネコチャンズがその場所を都合よく自由に使って、それがしだいに普通になってきた。
不覚にも一晩ネコチャンズの憩いの場を占領して寝落ちしてしまっている間に、クロが例のごとくオヤジの股間の真上で丸くなっていて、その重さの息苦しさで目が覚めると朝だったというわけだ。
いつもは薄っぺらいせんべい布団で寝ているから、ソファーのフカフカが身体に馴染めなかったようで節々に溜まった疲労が全く改善されまいまま思うように動けない。
「どうせ今日は日曜日なんだから休みなさいよ、そのまま・・・」
クロを股間の上に載せたままウンウン唸っていると、ワイフが魔女の如きひと言をささやいてきた。それで結局見事にコロッと彼女の甘いささやきに屈してしまった。

1日の予期せぬ休日は、それこそ予定外のことだから、そのままワイフの予定に付き合うことにした。
お昼前に自宅を出て、ワイフに付き合ってメガネ屋さんへ行った。前からメガネが合わなくて見え難くて苦労しているようだったし、この際だからと更新を勧めた。
「あなたがいなかったら絶対アレに決めなかったわよ!」
帰りの車でワイフがそう云った。
全体が落ち着いた感じのピンクがかっていてツルの金属もピンクゴールドっぽくて、彼女のiPhoneにも合うし、それに、見た目婆臭くない。本人はこれから婆さんになっていくばかりだから、メガネくらいそれに逆行してもいいだろう。

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