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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

くされ縁 

2018/02/24
Sat. 23:19

一頃に比べたらずいぶん暖かくなった。
このまま春になってくれるといいのだが、まぁ、地球を相手にそんなに甘くはないだろう。

江津は東西に長い島根県のほぼ中央に位置していて、冬でも雪がほとんど降らない過ごしやすい地域なのだが、吉田的には二つほど気になることがある。一つは水道料金がやたらに高いこと。もう一つは韓国のラジオ放送が嫌になるほど鮮明に受信されること。これには、韓国のテレビ放送も付属についてきて、画像の乱れを少し我慢すれば普通に韓国番組を家庭で楽しめるレベルでもある。これらが改善できれば地域的な魅力もあるし、とても住み良いところだと思う。

数年前からその江津へ縁ができてひと月に2日ほど石見銀山や万善寺から出かけている。
今年度最後の美術活動講師で仏教の坊主がキリスト教系高校へ出かけた。その高校は全寮制で、全国から先生や生徒が集まってくる。規模はそれほど大きくないから、みんなで仲良くほぼ自給自足の共同生活をしながら暮らしている。今の校長先生は島根県の浜田出身で、昔私が学校の先生だった頃副担任をしてくれた。あの頃の彼はまだ独身だったから、ほぼ毎日夕方になると吉田家へやってきて夕食を食べながら一杯やっていた。吉田家もまだ子供が生まれていなかったし、ワイフも彼の訪問を特に気にしていなかったから、共同生活というか合宿というか、そんな感じの毎日を過ごしていた。
あの頃から彼は日曜日になると近くの教会の礼拝へ出かけるような熱心なキリスト教信者だった。その関係で、江津の今の場所を開墾した時も信者が集まってほとんど自力で学校を建てるところからそういう活動に参加していて、開校と同時にその学校の教職員になった。今にして思うと、限りなく違法建築に近い掘っ立て小屋が幾つか林立して、それが宿舎であったり美術室のような特別教室であったり、農作業の小屋であったりしていた。
それから30年ほど経過して彼が校長先生になった。昔からの付き合いでもあるし、吉田の家業のことは特に気にならないようだし、こちらも宗教的事情で特に固辞する理由も無いから、コトの成り行きで美術を引き受けたまま年数が更新されて今に至っている。

共同生活をしている高校生たちは、とても純粋で気持の良い子ばかりで居心地がいいから、年度替わりで校長先生から「来年度も一つよろしく・・・」と改まって依頼されると給料がどうとか待遇がどうとか全く気にしないで軽いノリで引き受けてしまう。
美術活動を選択する生徒はせいぜい2〜3人だから、子守のようでそれがまた楽しい。
東京に自宅のある2年生の男の子は、植田正治写真美術館の写真コンクールで受賞したりするほどの高校生らしからぬマニアックなカメラマンでなかなか良いセンスを持っている。彼の自作の写真アルバムは完成度が高くて感動した。そういうセンスはムダにしないほうが良いと思うから、「写真の個展をしてみないか?」と誘ったらやってみたいと言うので、それから後、時々連絡をとりあいながら、学校とも調整しつつ、少しずつ内容が具体的になってきた。たぶん、今年の秋には彼の写真展を島根で開くことが出来るはずだ。3月には彫刻のグループ展で東京へ行くし、帰省中の彼を誘って打ち合わせがてら飯でも食べようとたくらんでいる。

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